またまたROUNDERが面白いアーティストと契約しました!ポーキー・ラファージと読みます!
シンガー/ソングライター/マルチインストゥルメンタリストのポーキー、彼の作りだす音楽は‘toe-tapping'ミュージックと呼ばれているものでアーリー・ジャズ、ラグタイム、カントリー・ブルース、ウエスタン・スウィングなどを織り交ぜたもの。すでにアメリカでポーキーは「飽きのこない、超面白いカリスマ的ライヴ・パフォーマー」という評判で世界レベルで追っかけファンがいるとのこと。これまで6枚のアルバムをインディーからリリースしてきている中、ついにROUNDERが契約!その第一弾となる本作は、彼独自のとっても広い音楽ヴィジョンとヴィヴィッドなストーリーテリングのセンスを存分に具現化した内容! プロデュースを手掛けているのはJD McPhersonの仕事で知られる Jimmy Sutton。セントルイス出身のポーキーはアメリカの音楽的伝統をレトロということでなく、永遠に不滅であるということで自身のパーソナルな音楽として作っており、彼のオープンな姿勢も含めて、今新しい!とアメリカでは注目されているのだ。
彼のバックにはNRBQ, the Fat Babies, the Modern Sounds, the Western Elstonsなどのメンバーなども!
ラファージ曰く「アメリカ中西部がこのアルバムの中心にあるんだ。ここで演奏している人たちはウィスコンシン、イリノイ、シカゴやセントルイスの人たちでそんなみんなの演奏が曲に与えている印象っていうのが確実にあると思うんだ。僕は生まれも育ちも中西部で、僕の家族は何世代にも渡ってここにいるんだ。僕はここの出身で、こういう風に考えているんだってことが僕の作る音楽にも表現されているはずだよ。アメリカ人は自己改革ってことが好きだけど、自分の出身地からは誰も逃げられないものだよね。さらにグローヴァライゼイションされた昨今の世の中では、自分たちの地方のアイデンティティを貫き、楽しむことが大切だっていうことも一部あると思うんだ。中西部に古くから伝わる独特の労働倫理みたいな考えは僕の家族がずっと守ってきたものだし、とても大事だと思っている。そういったことも僕の音楽へのアプローチに影響していると思うよ。」とポーキー。
ラグタイム、ジャジーなブルース、エキゾチックなバラード、スウィングなどポーキーのオリジナルから ”When Did You Leave Heaven” と ”All Night Long.”のスタンダードなブルースまで存分に楽しめる1枚!ぜひ来日もしてほしい大注目のアーティストです!KITTY DAISEY & LEWISなどの初期がお好きな方にはオススメです!
発売・販売元 提供資料(2015/02/17)
戦前音楽主義者であるこの酔狂なシンガー・ソングライターが、ラウンダーと契約したそうで。かくしてこんな世にも幸せなアルバムが誕生することに。40年代風のファッションで粋にキメた彼は、ここでも〈いまはいったいいつなんだ?〉って言いたくなるほど古色蒼然とした響きを持つ音楽を、嬉々としてプレイしている。ペダル・スティールの音色がうららかなスウィング曲や、ミシシッピ・ジョン・ハートの顔がふと浮かんでくるカントリー・ブルースなど、極めて正確に〈あの時代〉の空気感を作り上げてみせるわけだが、自分の信じるスタイルに微塵の迷いもなさそうな点が頼もしくてカッコイイ。エキゾ・ムード満点のフラメンコ曲"Goodbye, Barcelona"なんかも、めちゃくちゃヒップなんだよな~。
bounce (C)桑原吏朗
タワーレコード(vol.379(2015年5月25日発行号)掲載)