現代JAZZ VOCALの女王、カサンドラ・ウィルソンがレデイ・デイに捧げる魂の最新作生誕100周年をむかえるビリー・ホリデイへのトリビュート魂をゆさぶるディープ・ヴォイスとともに紡がれてゆく極上の時間(とき)
グラミー賞受賞歴2回、現代最高のジャズヴォーカリスト=カサンドラ・ウィルソンの新作スタジオ・アルバムは、2015年に生誕百周年を迎えるビリー・ホリデイへのトリビュート。プロデューサーにニック・ケイヴを長年手がけてきたニック・ローネイを筆頭にT・ボーン・バーネットやヴァン・ダイク・パークス(編曲)、ニック・ジナー(ヤー・ヤー・ヤーズ)等個性派ミュージシャンがこのプロジェクトに参集!ジャンルレスに注目を集めている。「カミング・フォース・バイ・デイ」というタイトルは古代エジプトの"死者の書"を訳したもの。また12曲目「Last Song (For Lester)」は カサンドラ・ウィルソンのオリジナル曲。 "単なるカバー・アルバムではなくビリー・ホリデイの芸術のエッセンスを抽出し 21世紀の今に生きる自分たちなりの解釈を表現することを目指した"というカサンドラ・ウィルソンの意欲作が完成した。受け継がれる女性ジャズ・ヴォーカルの系譜を五感で堪能する21世紀の新定盤の誕生だ。
発売・販売元 提供資料(2015/03/09)
ビリー・ホリデイの生誕100周年を祝し、当代きっての女性ジャズ歌手がトリビュート盤をリリースした。彼女によるレディ・デイのカヴァーというと96年の"Strange Fruit"を思い出すが、今回の再演版はそこでの暗さに妖艶さと慈悲深さが加わっていて、スケールの大きい表現が魅力的。で、そうした傾向はどの曲においても確認でき、成熟した歌唱に圧倒される。プロデュースはニック・ケイヴ仕事で有名なニック・ローネイ。ゲストのTボーン・バーネットやニック・ジナー(ヤー・ヤー・ヤーズ)らが紡ぐエモーショナルな演奏によって、主役の蒼い囁きが生々しく立体的に聴こえてくる点も見逃せない。白眉はヴァン・ダイク・パークスが弦アレンジを手掛けた、まろやかな"You Go To My Head"。
bounce (C)桑原吏朗
タワーレコード(vol.378(2015年4月25日発行号)掲載)
Nu Jazz、R&B、HIP HOPとは一線を引くかのようなそのスタンスに、俗世との関わりをたったかのような禁欲を感じるここ数年のカサンドラだ。変わらぬカサンドラ・トーンが歌い込むのはビリー・ホリデイ。弦も加えたアンサンブルや、バンドと様々に《レディ・デイ》を歌い上げる。かつてのクレイグ・ストリートの《ストレンジ・フルーツ》とは、だいぶ距離を置く内容だが、ジャズ、ブルース歌手の彼女を満喫できる。
intoxicate (C)高見一樹
タワーレコード(vol.114(2015年2月10日発行号)掲載)