Soul Jazz Recordsの新作コンピレーション盤は、ジャーマン・クラウト・シーンのパイオニア的存在!フローリアン・フリッケ!!コアなファンを唸らせるSoul Jazzが、秘蔵の楽曲から映像までを発掘し、世に送り出すのがコレだっ!黎明期において、ジャーマン/クラウトシーンをリードしたカンやノイなどといったいまだ人気を博す著名アーティストとは明らかに異なる、まさに異彩を放ちまくっていたのが、このフローリアン・フリッケ。ご存じ、ポポル・ヴーはそのフローリアン・フリッケが組織したバンドで、いわずもがな、フローリアン・フリッケ=ポポル・ヴーと言えるフリッケの代名詞ともいえる活動母体だ。そしてこのフリッケ、当時ではさきがけ的なシンセサイザー使いとして有名で、機材ムーグを自在に操り、あらゆる世界観を、表現していたことでも知られている。彼らが、その他前出のアーティスト達と異なった点は、初期こそエレクトリック・サウンドに傾倒するも、その後は、何かの悟りを得たように、宗教的、スピリチャルな路線に偏っていったことだ。映画音楽を多く手掛けていたせいもあってか、1stアルバム「Affenstunde」、2nd「In Den Garten Pharaos」、3rd「Hosianna Mantra」など以降は、ピアノを基調にした、極めてアコースティックで自然と生命を敬うシネマティックな音楽をメインに制作していた。そんな宗教音楽やら、スピリチャルやらと改めて評価が甲乙分かれるところだろうが、実際、当時のアーティストにも多大な影響を与えており、シンセ・サウンドにある意味、革命をおこしたのは紛れもない事実で、シーンのレジェンドたる位置づけは間違いではないだろう。今回のSoul Jazz Recordsのコンピレーションは、そのフリッケ/ポポル・ヴーが愛したピアノ楽曲+2001年の没後に発見された未発音源集。そしてDVDには悟りを開いたフリッケが、アジアで最も炉崇高といわれるカイラス山へスピリチャル・トレックと称して旅した際のドキュメンタリー映像を収録(そのサントラとしてCD2には映像中の音源を収録)。カメラワークは、なんとポポル・ヴーの初期メンバーである、フランク・フィードラーが同行し、シュートしたもの。ポポル・ヴーの魅力と秘蔵のお宝が収められた、Soul Jazz渾身のコンピレーション!
発売・販売元 提供資料(2015/02/18)