| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2015年03月05日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | グリーンドア音楽出版 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | GDCL-0097 |
| SKU | 4580139522445 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00
【曲目】
1. ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
2. ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
【演奏】
アルバート・スポールティング(ヴァイオリン)
オーストリア交響楽団(ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団)
ヴィルヘルム・ロイブナー指揮
【録音】
ウィーン楽友協会ブラームスホール
Nov. 1952

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どちらもヴィルヘルム・ロイブナーの指揮するオーストリア交響楽団(実態はどうやらウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団らしい)が伴奏を務める。
ベートーヴェン作品はかつてケン・レコード社のWING DISCというレーベルからCDとして復刻されていたことがあり、ブラームス作品の方は、イギリスのパールという復刻専門レーベルからCDが出ていた。
演奏自体は、独奏に関して言えば、活動晩期のスポールディングの演奏として、どちらの曲も低空飛行気味ながら善戦しているといえる。作曲家でもあった彼独自のカデンツァも貴重であろう。
伴奏は、もう少しシャキッとしたところが欲しいが、NHK交響楽団に来演した時も温厚だったといわれる彼の人柄が滲み出ているのか、その柔和さに慣れれば、なるほど納得の演奏。
ただ、この復刻CDで許せないのは、ベートーヴェン作品の第一楽章冒頭のティンパニの音が欠落していることである。いや、原盤であるレミントン・レーベルのレコードが録音を制作した時点でミスをして欠落していたというのであれば、修正不可能な瑕疵ということで、歴史的録音を愛好するものは涙を呑んで受け入れるだろう。しかし、先のケン・レコード社の復刻では、ティンパニ音の欠落はなかったし、レミントン・レーベルのレコードを所有している人に確かめてもらっても、そのような欠落はないという。
この復刻CDを制作したグリーンドア音楽出版社は、この音の欠落について、原盤に起因する問題として片づけており、復刻態度として誠実とは言えない。音源の復刻は、復刻を監修する人の責任において、最良のコンディションの音源を調べて探し出し、それをリマスタリングせねばならないだろう。この復刻盤の制作者は、先行の復刻盤について、どう考えるのだろうか。これは再度復刻作業を、調査からやり直すべき、問題のある復刻盤である。