1934年生まれの大巨匠、アブドゥーラ・イブラヒムの必見必聴の作品!
イブラヒム氏は、15歳でプロとしてキャリアをスタート。デューク・エリントンに認められてワールドワイドにデビューし、69年ジャズ史上の名盤『アフリカン・ピアノ』をリリース。しかし70年代にはアパルトヘイトによる人種差別や厳しい政治的な状況により、亡命生活も余儀なくされ、祖国を離れながらルーツと表現を見つめ、音楽世界を極めてきました。
そして近年は、日本にもたびたび来日して大きな感動を巻き起こしていますが、世界各国のフェスティヴァルや、ヨーロッパの名だたるホールでの演奏は、孤高にして、心を揺さぶり、精神的な繋がりをも生み続け、その音楽は究極の芸術表現ともいえましょう。祖国南アフリカ共和国においては、第二のアンセムとも呼ばれる“マネンバーグ”の作曲者として知られる人。ネルソン・マンデラ大統領の就任時にも演奏したことも、存在の大きさを物語るものといえます。
今までにリリースした作品は100作あまり。しかし、本作はそのキャリアの中でも屈指の重要作品!
あの名作『アフリカン・ピアノ』をリリースして40年あまり。ソロ作品としては、2008年に録音された『Senzo 先祖』が21世紀の名作といわれていますが、本作は、双璧をなす作品といえましょう。
音楽をつづる手法は変わることなく、いくつかのモチーフとなる名曲の音楽ピースを配置しつつ、基本的にはすべてが即興。
イブラヒム氏曰く、“心に湧きあがったものをそのまま音にしていくからストーリーはその時に生まれるんだ。生み出した音楽が、また自分を導いていくから、すべては自然に流れるにまかせているんだ”とのこと。しかしそうした完全即興にあって、描かれる世界はまるで壮大な物語のよう。
今回はイタリアの新進にして、スタインウェイや、ベーゼンドルファーといった名門と共に2010年からショパン・コンクールでも採用されたピアノ、ファツィオーリの本拠イタリア・サチーレを訪ね、名機を演奏。ピアノのコンディションが申し分ないのは言うまでもないことですが、響きの美しさは筆舌に尽くしがたく残響音まで芸術的といえる豊かな空間で、17編がつづられていきます。
ジャズ史上においてのみならず、20-21世紀の音楽家という意味においても、時代を超える音楽家、アブドゥラ・イブラヒム。その音楽に触れたすべてのファンにお薦めしたい作品。虚飾なく、歴史的リリースです!!
発売・販売元 提供資料(2015/01/14)