活動35周年を迎えるオリジネーターJUAN ATKINSが、MODEL 500名義では約16年振りとなるフル・アルバムを完成。本作『Digital Solutions』は、MODEL 500名義では、1995年の『Deep Space』、1999年の『Mind And Body』に続く、通算3枚目となるフル・アルバムで、活動35周年を記念する、世界中のテクノ・ファンが待ちわびた1枚。UNDERGROUND RESISTANCEのMIKE BANKSの協力の元に制作された本作、JUANの真骨頂であり、彼が生み出したスタイルだと言える"エレクトロ"を基調にした全9曲を収録。近未来感覚に溢れたロマンティシズムと、ブラック・ミュージック特有のファンネスが同居した円熟のテクノ・サウンドは、JUAN ATKINSの美学が見事なまでに反映された1枚だと言えよう。
発売・販売元 提供資料(2014/12/17)
最初のシングル"No UFO's"(85年)から30年……てな節目への意識はあるのかどうか、ともかく本名義では実に16年ぶりのアルバム。2013年にモーリッツ・フォン・オズワルドと『Borderland』も残すホアン・アトキンスだが、そこに90sテクノへの眼差しがあったとすれば、今回はそれこそ30年前のエレクトロ宇宙へ目線を移したものとも受け取れる。数曲でマッド・マイクも制作に関与し、一瞬アバっぽい冒頭の"Hi NRG"ではアンプ・フィドラーが鍵盤を演奏。ロボット・ファンクの"Electric Night"やモロにYMOな"Standing In Tomorrow"、ダブステップを接合した"Encounter"、バンバータ風の"The Groove"など、多様な曲調にエレクトロの誇りを埋め込んだ傑作! 2012年のシングル曲"Control"でのシメも快い。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.377(2015年3月25日発行号)掲載)