メイヴィス・ステイプルズ、そしてザ・ステイプル・シンガーズの父“ポップス・ステイプルズ” 最後のアルバムがジェフ・トゥイーディ(Wilco)の手によって蘇る
ポップス・ステイプルズ(1915-2000)はブルース/ゴスペルのシンガー/ギタリストとして活躍したのみならず、自身の娘たちを率いて結成したザ・ステイプル・シンガーズの父、またザ・ステイプル・シンガーズが生んだ米音楽界を代表するソウル・シンガー、メイヴィス・ステイプルズの父として知られる。2000年に急逝するまでグループを率いて活躍したが、自身のアルバムは1990年に録音したものが最後となり、このアルバムは未完のまま発表されることがなかった。
死の直前に、ポップス・ステイプルズはこのテープを娘メイヴィス・ステイプルズに託す。(この時のポップスの言葉が「Don't Lose This」だった。)
時を経て、メイヴィスは自身のアルバム制作(2010年『You Are Not Alone』、2013年『One TrueVine』)を通してWilcoのジェフ・トゥイーディと出会い、父の未完のアルバムを、ジェフ・トゥイーディの手によって蘇らせることを思いついた。そしてジェフ・トゥイーディのアイデアが、ポップス・ステイプルズの遺作に新風を巻き込んで誕生したのが今作である。ジェフの息子スペンサーによるドラム、そしてステイプルズ姉妹によるヴォーカルも新たに加わっている。
第二次大戦後、60年代の公民権運動を経て、常にポジティヴなメッセージを送り続けたポップス・ステイプルズ。彼へのリスペクトと様々なメッセージが込められている。
発売・販売元 提供資料(2014/12/08)