三遊亭竜楽の七カ国語RAKUGO

　1985年に5代目三遊亭円楽に入門した三遊亭竜楽。1993年真打昇進を果たし、独演会などを重ねる傍ら、2008年から字幕・通訳なしの現地語公演を始め、ヨーロッパ各地を中心に、現在までに公演で訪れた海外の都市は33都市以上、外国語公演は120回を超えています。

　日本語を含め、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語、英語と、実に七カ国語を操り落語を演じているのはもちろん世界に彼一人。最近では日本の各メディアもその活動に注目し始め、2013年のヨーロッパ公演に密着したWOWOWの「ノンフィクションW」は、各方面で話題を呼びました。そんな三遊亭竜楽のまさに七カ国語の落語を収録したDVD「三遊亭竜楽の七カ国語RAKUGO」が発売されます。

　フランス語落語は、約一か月に渡る初の長期公演を行ったアヴィニョン演劇祭での「味噌豆」と「ちりとてちん(一部)」を収録。歴史ある演劇祭において初の落語公演でした。英語落語は、東京農工大学で留学生の前で行われた「味噌豆」を収録。英語と言うことで、アジア&アフリカの学生も初めて落語の笑いを体験! イタリア語落語は、日伊協会で留学中の大学生の前で「気の長短」を披露。爆笑する若い女性のインタビューも収録されています。ポルトガル語落語は、リスボンのバルで行われた「味噌豆」を収録。ドイツ語落語は、ライプチヒ大学での「味噌豆」と在ドイツ日本国大使館で行われた「気の長短(一部)」を収録。気の難しいドイツの人々も大爆笑! 会場インタビューで語る音楽家のコメントは素晴らしいものでした。スペイン語落語は、銀座のスペインクラブで行われた「気の長短」を収録。様々な国、会場で行われているだけに、その会場や人々の雰囲気も様々で面白いところです。

　すべての外国語落語には日本語字幕が付いており、封入特典として「味噌豆」&「気の長短」の英語訳リーフレット付き! 語学を習う方にも最適です。

　落語の魅力はもちろん、各国の文化のおもしろさを小噺を通して伝えるBSフジでOAされた番組も全編収録、さらに千代田区の内幸町ホールで行われた日本語落語「ちりとてちん」も収録されています。

　観客の外国人が初めて目の当たりにする日本の古典芸能「落語」。日本人として誇らしくも思える、彼らの自然な笑顔にも注目です! 落語が各国の言葉でどう表現されるのか、じっくりとお楽しみください!