これまでに、Flying Lotusをはじめ、Tall Black Guy、Mayer Hawthorne、Lone、Bullion、Floating Points & Fatima、New Look、Dam Funk、Jamie Woon、Electric Wire Hustle、Flako、Nick Mulvey、Submotion Orchestraなど多くの人気アーティストが名を連ねるGilles Peterson監修による<Brownswood>定番コンピの『Bubblers』シリーズが帰って来た。今回は11作目となる『Brownswood Bubblers 11』がリリース。トロントの新世代ジャズ・トリオBadbadnotgoodにも通ずるマンチェスターの若手ジャズ・トリオGoGo Penguinによる「Kamaloka (M-1)」でシックに幕を開け、BBCやThe Guardianも注目するイギリスのビートメイカーMo Koloursをして「音の加工の天才」と言わしめるAl Dobson Jr.によるブギー・アフロ・ダウンビートがじわりと皮下に染み渡る「Cigar Box (M-5)」、気だるいホーンとmatthewdavidあたりとも共振する浮遊するビート感のアンサンブルが心地よいブルックリン発気鋭ビートメイカーPhotayによるエレクトリック・ジャズ・ビートダウン「No Sass (M-9)」、Norah Jonesを彷彿とさせるスウィートさとデリケートさが同居するハスキー・ヴォイスがリスナーを骨抜きにするネオ・ソウル・トリオMoonchildによるトワイライト・チルアウト・ナンバー「The Truth (M-14)」、そして涙無しでは聴けない孤高のシンガーソングライターNick Hakimによる超絶アンビエント・ソウル「I Don't Know (M-16)」で感動の渦に巻き込まれ、、、。
DIS
発売・販売元 提供資料(2014/12/03)
ジャイルズ・ピーターソンによる青田買いコンピ第11弾。新世代ジャズの文脈でも評価を上げそうなピアノ・トリオ=ゴーゴー・ペンギンで始まり、セジロラのアンビエント・ソウルで締め括られる全18曲。インディー、ポストなどのタグで示されるトレンドを捉えながら、次のブレイクを見据えた選曲が今回も光る。ジャズ、ソウル、ダブといった選者の好みを曲で表現しつつ、スマートな統一感もある並びが流石。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.373(2014年11月25日発行号)掲載)