南西ドイツ放送局(SWR)に残された貴重なテープを発掘していく〈JazzHaus〉の『Lost Tapes』シリーズ。収録時間が短く、LP のみでリリースされていたチェット・ベイカーの貴重音源が、4曲を追加して(LPに収録されていた“Autumn in New York”はCD未収録)、CDでも待望の登場!1955年の秋、チェットはディック・トゥワージクなどから成るカルテットを率いて渡欧しましたが、10月21日にトゥワージックがパリで麻薬過剰摂取のため亡くなってしまいます。しかし、その後もチェットは欧州に留まり、翌年3月まで活動を続けました。ここには、LPでは1トラックのみだったトゥワージック参加の演奏を3曲プラスしての計4曲(1955年9月の音源に加え、10月15日の録音を3トラック追加)、1955年12月SWF TVで収録された1曲(LP未収録)、1956年3月にクルト・エーデルハーゲン楽団やカテリーナ・ヴァレンテと共演した6曲、1959年秋に再渡欧したときに南西ドイツ放送ダンス・オーケストラと残した3曲の合計14曲を収録。カテリーナ・ヴァレンテが歌う2曲は、何とチェットのトランペットとのデュエット。まるで歌っているようなトランペットが見事なオブリガードをつけていきます。それ以外の9曲は、ゴージャスなサウンドをバックにチェットが繊細で力強いプレイを披露しており、素晴らしいオーケストラ・ジャズを楽しめます。1929年12月23日生まれのチェット、25歳~29歳という若き日の音源。凛々しく溌剌とした演奏とスウィートな演奏、全14曲を堪能できる大変貴重なCD化です。
発売・販売元 提供資料(2014/11/25)
Early Chet: Chet Baker German Recordings 1955-1959 compiles tracks jazz trumpeter Chet Baker recorded while on tour in the mid- and late '50s. These tracks were made at the height of Baker's popularity and showcase him in fine form throughout. Featured here are several (rare for Baker) big-band numbers, as well as two superb duets with Italian vocalist/guitarist Caterina Valente, "I Remember April" and "Everytime We Say Goodbye." ~ Matt Collar|
Rovi