フォーマット |
CD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2014年10月15日 |
---|---|
規格品番 |
PROC-1586 |
レーベル |
|
SKU |
4988005850676 |
※ステレオ録音
※オリジナル・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(192kHz/24bit)音源をCDマスターに使用
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)
※解説:福島章恭氏、牧田英二氏、篠田保道氏、遠藤勝彦氏、柴田龍一氏
ブラームスの全てのピアノ作品を録音したカッチェンとのピアノ協奏曲第1番は、シェリングとのヴァイオリン協奏曲(RCA)と並んで、モントゥーの重要なブラームス録音のひとつです。DECCAレーベルでのモントゥーとの録音では他に「ペトルーシュカ」も録音している両者のこの共演は、収録時カッチェン32歳、モントゥーは83歳の時の演奏でした。
DECCAレーベルでは早くから録音を開始し、ブラームスのみならずレパートリーの広いカッチェンは、まさに破竹の勢いで演奏活動を行っていた時期に当たります。この後、ちょうど10年後に急逝したことで活動が途切れたことは非常に残念です。モントゥーとは第1番の録音を残しましたが、翌年には第2番を録音しました。指揮者がなぜモントゥーではなくフェレンチクとの共演となったのかは不明ですが、今回はカッチェンが残した重要な録音ということを鑑み、この第2番も収録した2枚組としました。
録音は、1960年前後のものとはいえ、鮮明です。当時のDECCAの録音技術は驚くべきであり、今回の復刻ではあらたにアナログマスターから、ハイビット・ハイサンプリングでデジタル化しておりますので、これまでより鮮明できめ細やかな音質を再現することができました。蘇った音質にも注目ください。尚、ジャケットはDECCA初出時のデザイン(第1番)を採用しております。
構成数 | 2枚
<DISC1>
1. ヨハネス・ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
<DISC2>
2. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
【演奏】
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
ロンドン交響楽団
ピエール・モントゥー(指揮)(1)
ヤーノシュ・フェレンチク (指揮)(2)
【録音】
1959年3月24-25日(1)、1960年4月12-13日(2) ウォルサムストウ・アッセンブリーホール
【原盤】
DECCA
-
1.[CD]
-
2.[CD]
演奏には流れるような演奏と、何か際立って強調しようとするような演奏とがあるのでしょうか。音の塊を大切にするクナッパーツブッシュやゴロヴァノフ、ストコフスキーのなかにフェレンチクも入るのではないかしら。協奏曲2番の演奏はフェレンチクの深い音楽的造形と際立った「カッコよさ」を持った演奏で、カッチェンの魅力が存分に発揮された名演。特に2楽章中間部には強い弦の響きが楽団員の汗とともに感じられます。
モントゥーのブラームスは他には交響曲2番とヴァイオリン協奏曲しか無く、貴重な1枚です。32才のカッチェンの記録でもあります。1樂章は快走しますが、2・3楽章は良く歌い込まれています。リマスターも良好。録音会場のウォルサムストウ・アッセンブリーホールの音の美しさも特筆すべきだと思います。
カッチェンによるブラームス協奏曲全集は、オケはともにロンドン交響楽団で録音場所も一緒、録音時期が1年違うだけ。なのに、1番と2番では異なるコンセプトの演奏で、あえて言えば指揮者の芸格の差がそのまま演奏に反映している。大家然としたモントゥーにカッチェンが食らいついて弾ききった1番と腕のいい職人が独奏者の伴奏に徹した2番。2番もモントゥーなら、とつい口をついて出てしまう。
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