| フォーマット | LPレコード |
| 発売日 | 2014年10月06日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Music On Vinyl |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | MOVLP1026 |
| SKU | 8718469535224 |
構成数 : 1枚
【A面】
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加齢による記憶力の低下から、ずいぶんと長い間、「心の扉をあけて」が実弟リヴィングストン・テイラーの名盤『三面鏡』のオープニング曲であることに気づかなかった。本作が後発なので、ジェームスが弟のコケティッシュな十八番を取り上げたことになる。素直にベスト・チョイスだと思う。
シンガー・ソングライターのフラッグシップと評されるジェームスだが、ヒット曲には「きみの友だち」や「君の愛に包まれて」、「ハンディ・マン」といったカヴァー作品が目立つ。しかし、どれも彼の穏やかで温かい空気で充たされていて、独特のテイラー・カラーに染め直されている。本作の「エヴリデイ」もそうだ。LP盤では聴けない「マイ・ロマンス」など、例えばアート・ガーファンクルの「瞳は君ゆえに」のように、スタンダードの”復元”のレベルを遙かに超えた、オールド・スタイルの楽曲に新たな命が吹き込まれた佳曲に"再生"されていて、原曲には失礼だが、良質の”新譜”を聴いているみたいだ。
ジャケットに写る純白のシャツのように、石鹸の香りが漂う清楚でふんわりとした触感の楽曲が実に心地よい。ポルトガル語の歌詞も添えられた、やわらかい旋律の「ドリーム・イン・リオ」が運んでくる南風はどこまでも爽やかだ。大人しい楽曲が多いので、「リムジン・ドライヴァー」の運転が荒っぽく思えるほどだ。
「オンリー・ワン」で変わらないテイラー節を聴かせた後は、トラディショナルな匂いのする小品「モナ」を挟んで、最後はやや場末の酒場感のあるカヴァー曲で締めくくっているが、着地の乱れが気になったのか、祭り囃子の余韻のようなインタールードが付け加えられている。