■全世界に君臨するロック界の怪物、スリップノットは、妥協することを一切しない彼らの歴史において、いよいよ次なる段階へと歩を進めることを明らかにした。グラミー賞受賞アーティストでもある彼らが、前作『オール・ホープ・イズ・ゴーン』から約6年振りとなる新作『.5: THE GRAY CHAPTER(ポイント・ファイヴ:ザ・グレイ・チャプター)』を遂に世に送り出す!
■2014年8月上旬に突如バンドが公開した、約6年振りの新曲「ザ・ネガティヴ・ワン」は、発表直後に米ビルボードのトレンド・チャートで#1を記録し、スリップノットという名前とこの新曲のタイトルは、世界中のTwitterでトレンディング・トピックとなり、その世界中からの注目度の高さを証明することとなった。この楽曲は、メタル・シングル・チャートで3週連続の#1を記録しており、メンバーの中心人物の一人でもあるクラウンが監督したこの楽曲のまるで悪夢のようなビデオ・クリップは、2百万を超えるヴュー数を獲得している。
■覚悟せよ・・・いよいよこの世界的怪物が、混沌と絶狂に満ちたその存在感で、再び世界中を飲み込んでいくことになるのだ!
発売・販売元 提供資料(2014/09/02)
スリップノットの歴史に、同じ色の作品はふたつと存在しない。6年ぶりのニュー・アルバムについてもそれは同様だ。メンバーは異口同音に「従来とは異なった状況下で作られている以上、違っていて当然」といった発言をしているが、ポール・グレイ(ベース)の他界という悲劇が作風に影響を及ぼさないはずはないし、さらにジョーイ・ジョーディソン(ドラムス)が本作では叩いていないという事実もある。もちろん一聴して彼らだとわかる曲、即座にライヴの定番になりそうなナンバーもあるのだが、オープニングをはじめとする数曲が纏う空気には儀式的な重厚さがあり、歌詞の端々から生と死に関わる表現が垣間見られる。とにかく重い。しかし繰り返し聴かずにはいられない中毒性を孕んでいる。
bounce (C)増田勇一
タワーレコード(vol.372(2014年10月25日発行号)掲載)