モーツァルトをも魅了し、当時ヨーロッパ随一と謳われたマンハイム宮廷楽団。その実力派集団を育てたヨハン・シュターミッツと息子カールの協奏曲や交響曲は、進歩的な様式と卓越した管弦楽法によってヨーロッパ全土を席巻し、とりわけクラリネットの地位を高めた。その後の音楽史を決定づけた18世紀マンハイムの音楽の魅力を、九州交響楽団首席クラリネット奏者タラス・デムチシンと、北九州市を拠点に活動著しい"響ホール室内合奏団"の活気あふれる演奏が伝える。 (C)RS
JMD(2014/09/25)
あのモーツァルトをも魅了し、当時ヨーロッパ随一と謳われたマンハイム宮廷楽団。その実力派集団を育て上げたヨハン・シュターミッツと息子カールの協奏曲や交響曲は、進歩的な様式と卓越した管弦楽法によってヨーロッパ全土を席巻した。とりわけ、クラリネットの地位を高め、オーケストラ編成を充実させた功績は特筆すべきものがある。その後の音楽史を決定づけた18世紀マンハイムの音楽の魅力を、九響首席クラリネット奏者タラス・デムチシンと、北九州市を拠点に活躍著しい「響ホール室内合奏団」の活気あふれる演奏が伝える。
ALM RECORDS/コジマ録音
発売・販売元 提供資料(2014/08/27)
<タラス・デムチシン>
1984年、ウクライナのリヴィフ生まれ。S.クルシェリヌィーツィカ音楽学校、ミコーラ・リーセンコ音楽大学を卒業後、ドイツに留学し、ダルムシュタット音楽芸術アカデミーで学ぶ。Villa Musicaより奨学金を得てベルリンに拠点を移し、ハンス・アイスラー音楽大学を首席で卒業。これまでに、K.ヘンネル、Y.コルチンスキー、M.シュミット、K.シュミット、R.フォースター、D.キューンの各氏に師事。ドミトロ・ヴィダ国際コンクール(2000/2003年)、バルトハウゼン城コンクール(2005年)で第2位、ダ・ポンテ財団コンクール(2005年)、オーベルストドルフ夏期音楽セミナーコンクール(2006年)で第1位を受賞。第12回大阪国際音楽コンクール(2011年)で木管楽器部門第1位他、グランプリ、オーディエンス賞、アルソ賞をトリプル受賞。ARD国際音楽コンクール(2012年)に出場。2007年より九州交響楽団首席クラリネット奏者に就任。同交響楽団と手塚幸紀指揮でモーツァルト、下野竜也指揮でウェーバーの協奏曲をソリストとして共演。2010年には指揮者としての活動も始める。これまでに指揮を秋山和慶、2013年より上野学園において、下野竜也、大河内雅彦の各氏に師事。2012年、セビリアにてセビリア王立交響楽団のメンバーと室内楽コンサートを行う。同年、A.ブリバエフ指揮・九州交響楽団とコープランドの協奏曲を共演。また、アンサンブル神戸に招かれL.シュピーラー指揮でウェーバーの協奏曲を共演。また、2013年、九州交響楽団定期演奏会において、G.ベルク指揮でモーツァルトの協奏曲を共演。2014年1月には、ヤマハ銀座コンサートサロンにてリサイタルを開催する。その他、ゲスト首席奏者として新日本フィルハーモニー交響楽団に招かれるなど、さまざまな分野で精力的に活動する。2013年4月よりヤマハ・オフィシャルクラリネットアーティストとなり、同年、世界初録音のエチュード「ドゥレクリューズ:古典・現代作品の主題による14の大練習曲」(コジマ録音)を発売。
使用楽器:Yamaha SEV-Master(B♭&A)
<ナザール・ヤスニツキー>
ウクライナのリヴィフ生まれ。リヴィフのS.クルシェリヌィーツィカ音楽学校を皮切りに音楽を学び、1995年ミコーラ・リーセンコ音楽大学卒業。1996年にはライナー・クスマウルやトーマス・ブランディスといったベルリン・フィルのコンサートマスターたちに師事。1994~1998年にはリヴィフ国立オペラ・バレエ劇場にてアシスタント・コンサートマスターを担当。同時にリヴィフ・ヴィルトゥオーソではコンサートマスターを務め、多くの室内楽を演奏し、自身のカルテット「オペラ・アンド・バレエ」を主宰。1998~2001年、ビドゴシュチ(ポーランド)のオペラ・ノヴァにてコンサートマスター、ソリストを担当。2001年よりセビリア王立交響楽団にてコンサートマスターなどを務める。その他オルケスタ・スールなど数々のオーケストラや室内アンサンブルにてコンサートマスターなどとして活躍。
ALM RECORDS/コジマ録音
発売・販売元 提供資料(2014/08/27)
<オスカー・マーティン>
1976年セビリア音楽院入学。ホス・アントニオ・コーソ、アナ・ギハロに師事。以降、フライブルク音楽大学、マドリード・ソフィア王妃高等音楽院、アムステルダム音楽院にてティボール・サーズ、ヴィタリー・ベルゾン、ドミトリー・バシキーロフ、ガリーナ・エギアザロバ、ヤン・ヴィンに師事。アルムデナ・カノ、エルザ・コロディン、フィリップ・アントルモン、ダニエル・バレンボイムといった著名な音楽家の指導を受ける。数々のピアノ、室内楽コンクールで入賞。マラガ市管弦楽団、セビリア王立交響楽団、オルケスタ・プレスホベム、ザーイル・アンサンブル、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラなど数々のオーケストラにソリストとして参加し好評を博す。現在、セビリアのマヌエル・カスティーリョ音楽院にてコンサートと教育を結合させ活動中。「アルベニス:組曲《イベリア》全曲」(Lindoroレーベル)も世界で高い評価を得る。
<特定非営利活動法人 響ホール室内合奏団(弦楽合奏団)>
北九州市の音楽専用ホール・響ホールの初代館長の“地元の演奏家を育てていきたい”という熱意から1998年に結成された。北九州市と近郊の弦楽器奏者で構成され、響ホールを拠点に地域に根付いた活動を重ねる。ミュージック・アドヴァイザーにヴァイオリニストの澤和樹氏(東京藝術大学教授・音楽学部長)、アソシエート・コンポーザーに作曲家の松下功氏(東京藝術大学教授)が就任。2003年には創立5周年を記念して英国公演を行い好評を博す。2006年には韓国国際音楽祭に招騁され、チェロのヤン・ソン=ウォン氏や人間国宝の尺八奏者、山本邦山氏と共演。2008年、創立10周年を記念して東京(紀尾井ホール)等にて公演を行い各地で絶賛される。2011年、韓国ソウルアートセンター室内楽ホールのこけら落とし公演に出演。2003年、北九州市文化奨励賞受賞。2012年にチェンバリスト中野振一郎氏との共演で響ホールにて収録されたCD『女神たちの響宴』(コジマ録音)を発売。
ALM RECORDS/コジマ録音
発売・販売元 提供資料(2014/08/27)