ニッケル・クリーク、パンチ・ブラザーズ等での活躍で常に音楽人たちの注目を浴びているクリス・シーリー。その超絶技巧のマンドリン・プレイや、サウンドトラックへの参加、クラシック音楽への挑戦など、常に新たな地平を開拓している彼が、同じく若き天才であるコントラバス奏者、エドガー・メイヤーとのコラボレーション第2作を完成させた。
一方のエドガー・メイヤーも、早くからその才能で注目を浴びていた超絶技巧のコントラバス奏者である。ヨーヨー・マからベラ・フレックまで、幅広く共演している彼は、コントラバスで初めてエイヴリー・フィッシャー賞を受賞し、またグラミー賞も4回受賞している「コントラバスの歴史に置いて最も抜きんでた名奏者の一人」とThe New Yorker紙に賞賛されたこともある。
どちらもマッカーサー基金の”ジーニアス賞”を授賞した経歴を持つ二人。その彼らが一緒に演奏するようになったのは15年前のこと。2003年からデュオとして演奏活動を行うようになった彼らが初のコラボレーション・アルバム『EDGAR MEYER & CHRIS THILE』をリリースしたのは2008年のこと。その作品についてワシントン・ポストはこう評した。「シーリーとメイヤーがメロディーを行ったり来たりさせ、指を素早く動かす時、その時こそ彼らが聴く者の心を奪う時だ」
コラボレーションの第2弾となる本作『BASS & MANDOLIN』において、クリス・シーリーはマンドリンの他、ギターを演奏し、またエドガー・メイヤーもコントラバスに加え、ピアノを演奏している。本作についてクリス・シーリーはこう語る「最初の作品から今作までに、コラボレーション・デュオとしての僕たちも大きく成長してた。これは、僕らとヨーヨー・マ、スチュワート・ダンカンとのコラボレーション作『THE GOAT RODEO SESSION』による部分もあるけど。コラボレート相手として、僕らは互いに共有できる、より温かみのある“声”を見つけることが出来たんだ」一方のマイヤーもこう付け加える。「クリスはどんなインプロヴィセーションもこなせるし、音楽的やリズミックなフィーリングも豊かなんだ。彼と一緒なら、やりたいことを何でも出来る。単なるコントラバス奏者でいることも出来るし、メロディーを奏でることだってできる」
二人の超絶技巧の天才が作り出した10曲を収録した1枚のアルバム、それが本作『BASS&MANDOLIN』だ。
発売・販売元 提供資料(2014/09/08)