カナダ出身のシンガー・ソングライターの重鎮、レナード・コーエン2年半振りとなる新作
1956年に最初の詩集を発表して以来、50年以上に渡って、詩人、小説家、シンガー・ソングライターと、様々な顔を持つアーティストとして活動を続けているカナダ出身のレナード・コーエン。1967年にシンガー・ソングライターとしてデビュー。深い意味を持つ歌詞とシンプルで美しいメロディをあわせ持つ彼の作品は世代、国境、ジャンルを超え、世界中の音楽ファンから絶大な支持を得ている。2008年にはロックの殿堂)入りを果たす。2010年にはスペインでの最高賞であるアストゥリアス皇太子賞(The Prince of Asturias Awards)の文学部門を受賞した。
今作は8年振りにリリースされた前作『オールド・アイディア』から約2年半のインターバルを経てリリースされる新作。スタジオ・アルバムとしては13作目となり、80歳(9月21日が誕生日)を記念した作品となる。前作は全米アルバム・チャートで第3位、全英アルバム・チャートで第2位を記録した他、各国で大ヒットを記録しており、今作も世界的に注目されるアルバムになることはこと必至。
発売・販売元 提供資料(2014/08/18)
Paste (magazine) - "One of the most interesting developments as Cohen has aged is that the dark imagery and situations of his songs have gradually taken on more wit and humor."
Pitchfork (Website) - "Cohen is still an impossibly cool figure, singing about states of yearning and distress with the confidence of someone who knows that they -- like everything -- will pass."
Clash (Magazine) - "His gravelly spoken-word is gruff and bluesy, as characterful as Tom Waits, as raw as Springsteen, and as soulful as Louis Armstrong."
Rovi
優れた詩人とは平凡で退屈な人生の瞬間から劇的な言葉を紡ぎだし、劇的なものへと演出してしまう錬金術師のような存在なのかも知れない。益々艶っぽさが増している魅惑的で蠱惑的な歌声(トム・ウェイツか?と錯覚する瞬間あり)。そんな歌声に彩を添える華やかな3人の女性コーラスの効果も素晴らしい。ブルージーさとエキゾチックさを湛えたサウンド・プロダクションもコーエンの錬金術師ぶりを鮮やかに浮彫りにしており見事だ。キャリア半世紀近くにして13作目。寡作の人、という印象も強いが前作からは二年半ぶりの新作だ。もしかすると今が創造力ピークなのか? (おそるべし)。
intoxicate (C)鈴木智彦
タワーレコード(vol.112(2014年10月10日発行号)掲載)