バーブラ以外ではなしえない史上最高の豪華デュエット・アルバム
2013年末リリースのライヴ・アルバム『Back To Brooklyn』に続くアメリカ・ショービズ界の大御所バーブラ・ストライサンドの新作は、豪華ゲストと共演したデュエット・アルバム! プロデュースはマライア・キャリーやセリーヌ・ディオンでおなじみのウォルター・アファナシエフ&ベイビーフェイス! 最近ではトニー・ベネットによるデュエット・アルバムのヒットが記憶に新しいが、同じアメリカ・ショービズ界のスーパースターであるバーブラのこのデュエット・アルバムは、間違いなくそれ以上の話題作。2002年にもバーブラは『デュエット』というずばりなタイトルのアルバムを出しているが、それは発表済の作品からデュエットを集めたものであった。そのほとんどがこのアルバムのための新録音となる本作はそれをはるかに超える話題作となるだろう。
参加ヴォーカリストは、マイケル・ブーブレ/スティーヴィー・ワンダー/ジョン・メイヤー/ベイビーフェイス/ビリー・ジョエル/ブレイク・シェルトン/ライオネル・リッチー/アンドレア・ボチェッリ/ジェイソン・グールド/ジョン・レジェンド/ジョシュ・グローバン/エルヴィス・プレスリー・・・と、とにかく豪華!
発売・販売元 提供資料(2014/08/18)
72歳でこのような大傑作をものにするとは驚きだ。マイケル・ブーブレ、スティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエルら男性トップ・シンガーたちとの夢のデュエット集だが、彼女に対する男性陣の敬意とバーブラの母性のような温かみが、すべての曲で理想的に溶け合っている。わけても、ベイビーフェイスが編曲を担当したライオネル・リッチーと歌う〈追憶〉の美しさたるや。2015年のグラミーはこれに決まりかな。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.372(2014年10月25日発行号)掲載)
一語たりとも聞き逃せない名盤だ。