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フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2014年09月12日 |
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規格品番 |
TWCO-71 |
レーベル |
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SKU |
4988001763512 |
※MS 24bit Processing 192kHz-24bitリマスタリング(日本コロムビア保有のアナログ・マスター・テープより2014年に192kHz/24bitリマスタング)
※新規ジャケット・デザイン採用
※ステレオ録音。マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※解説:宇野功芳氏
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープにあるものです(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録されています)。ご了承ください。
1964年に録音されたシューリヒト指揮のブルックナー第7は、今日なおこの作品のもっとも美しい演奏として知られています。第1楽章冒頭から、シューリヒトの演奏はほのぼのとした高雅さに溢れ、テーマの雄大な歌わせ方と澄み切った響きは、アルプスの雄大な眺望を思わせます。音楽はルバートが少なく、きびきびと進行しますが、その実、楽想変転に応じた絶妙な緩急があり、スケールの大きさと引き締まった造形が見事に両立しています。
第2楽章も深く静かな佇まいに始まり、音楽が徐々に熱を帯び、フルトヴェングラーを想わせる壮麗なクライマックスに至るまで素晴らしい集中力の持続を聴かせます。シューリヒトの音楽への没頭ぶりは、第1主題の下降音形で思わずリズムを取る足音に明らかでしょう。第3楽章主部のリズムの良さ、凄まじい高揚もシューリヒトならでは。一転、トリオでの驚くほどの柔らかさが、見事なコントラストを形成します。そして終楽章。先行楽章に較べて、しばしば作りの小ささが指摘されますが、シューリヒトの演奏では全くそのようなことを感じさせません。先行楽章で造型を引き締め、終楽章で響きを一気に開放する解釈がズバリと決まり、聴き手にこの上ない充実感を与えつつ作品を締めくくります。決して名手揃いとは言えないハーグ・フィルも最高の敬意をもって巨匠の要求に応えています。歴史的な名盤のひとつに数えられるべき名演! 1965年度ACC(アカデミー・シャルル・クロ)ディスク大賞を受賞した名盤です。
このシューリヒトの至芸は今回も新規マスター採用により、音質的にも粒が細かくクリヤーな音像で聴くことができます。今回の再発においては、日本コロムビア所蔵のアナログ・マスターより、新規でCDマスターを制作しました。アナログ・マスター・テープから入念にデジタル化(192kHz/24bit)し、さらに綿密なリマスタリングを施した上で発売いたします。国内盤では1990年以来の発売。
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:00:01
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調
【演奏】
ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団
カール・シューリヒト(指揮)
【録音】
1964年9月、デン・ハーグ
ブル7(本盤は改訂版)は全楽章とも優美で聴きやすいですし、アダージョ(敬愛していたマーラーの鎮魂曲)は言葉にできない美しさの名作です。
ブルックナーの演奏において定評があるシューリヒトは、速いイン・テンポ快さと鋭く冴えたリズムで生命力ある澄んだ音楽です。即興的で演奏ごとに新鮮な意外性があり、細部での迫力や音色の変化など玄人好みの演奏です。
※アナログ録音。
中学2年生の時に友人の家でアナログレコードで聴きました。第1楽章のホルンの音を友人が「なんだか牛の鳴き声みたいだ」と言ったのを覚えています。つまりは技術的には劣るハーグ・フィルから良くこれだけの演奏を引き出したという事です。3樂章の集中力も随一でしょう。 ザンデルリンクのライブ盤を入手した現在も別格の1枚と言えます。
今まで発売されたこの曲のシューリヒト盤は全て聴いてきましたが、この盤が一番聴きやすいと思います。かっての霧がかかったようなくぐもった音ではなくて、一粒一粒の音が明瞭に前に押し出されたような丁寧なリマスタリングが施されていると感じられ、改めてシューリヒトの音楽の偉大さに感動できました。今回のリマスタリングにあたられた方々の入念で愛情溢れた作業に改めて敬意を表したいと思います。
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