この新作をMusic Birdのボクの番組「Jazz In The World Again」で早速紹介してきた。その時何気なく、「ティングヴァル・トリオの作品はいつも同じようなタイトル、同じようなジャケットの雰囲気、同じような曲想、が多いんだけど、なんかボクにとって彼らのジャズっていうのは＜人生の応援歌＞、＜人生の応援ソング＞みたいな感じなんですよ」と言ってしまった。それを番組ディレクターが「いいねそのフレーズ」と言うので、いい気になって更にこう言った。例えば、24時間マラソンなんかで、「頑張れ頑張れ」と煽るように流れてくる、なんとかという曲あるじゃないですか、曲目知らないけど。そのような境遇時、ボクにとってティングヴァル・トリオはそのなんとか曲なんですよ。時に慰められて、時に急げと言われて、時に思いもよらない力を与えてくれたり、するかもしれないような激励文を内包したジャズ、それがティングヴァル・トリオのジャズ。このジャズを認める多くの人の心の深くに、そのような感じも芽生えているのかもしれないと、海外での反応を見ているとそう感じている。(JAZZ PESPECTIVE編集長 山本隆:ライナーより抜粋)

発売・販売元 提供資料 （2014/08/14）