偉大なるアメリカン・ミュージックの求道者にして体現者である、ライ・クーダー。 1970年のデビュー以来、40年以上にわたって12枚以上ものアルバムをリリースし、その卓越したギター・プレイを人々の耳と心に届け続けている彼の、もう一つの”匠の技”に焦点を当てたボックス・セットが登場した。
『SOUNDTRACKS』と名付けられたボックス・セットは、ずばり、ライ・クーダーがこれまで手掛けてきたサウンドトラックを一つに集めた作品となる。心情や風景を繊細に、そして激しく音楽で描き出すその技で、彼は80年代からサウンドトラック・プロデューサーとしても高く評価されるようになった。
本作には、ライ・クーダーが80年代から90年代初期に手掛けたサウンドトラック・アルバムを、最近の彼の作品のアートワークを手掛けているTORNADO DESIGNによるボックスにコンパクトに収められている。
ミック・ジャガー主演の『PERFORMANCE(パフォーマンス/青春の罠)』や、『WATERMELON MAN』などのサウンドトラックでの仕事を経て、ライ・クーダーが自らサウンドトラックを制作するようになったのは、1980年の『THE LONG RIDERS』から。監督のウォルター・ヒルとは、この後にも『CROSSROADS』、『JOHNNY HANDSOME』、『TRESPASS(ブレイクアウト)』、『BLUE CITY』などで仕事を共にし、本ボックス・セットにもそれらのサウンドトラック・アルバムが収録されている。 これらの他、『ALAMO BAY』のサウンドトラックや、1984年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞したヴィム・ヴェンダース監督の『PARIS, TEXAS』のサウンドトラックも収録される。
サウンドトラックのそれぞれは、それらが彩る映画のように、実に様々なスタイルが反映されているが、ライ・クーダーと共にその音楽を奏でるミュージシャンの顔ぶれは、意外と共通している。例えば、ドラマーのジム・ケルトナーや、メンフィスの伝説的ミュージシャン、ジム・ディッキンソン、ギタリストのデヴィッド・リンドレーや作曲家のヴァン・ダイク・パークスはどの作品にも登場している。彼らに加えて、様々なゲスト・ミュージシャンたち――『ALAMO BAY』では、ロス・ロボスのデイヴィッド・イアルゴとセサル・ロサスが、『BLUE CITY』ではハートブレイカーズのベンモント・テンチが、そして『クロスロード』では、ハーモニカ奏者のソニー・テリーがそれぞれ鮮やかな彩りを加えている。
ライ・クーダーのサウンドトラック・プロデューサーとしての匠の技に焦点を当てたボックス・セット『SOUNDTRACKS』、彼が1970年のデビューから1987年までに発表してきたアルバムを一つにまとめた11CDボックス『1970-1987』とは、また違った音世界がここにある。
発売・販売元 提供資料(2014/08/08)