ジャズ・ピアニスト/コンポーザー西山瞳と、若手屈指のベーシスト坂崎拓也、インディゴ・ジャム・ユニットのドラマー清水勇博によるピアノ・トリオ、パララックスの6年ぶり(2014年時)となるセカンド・アルバム。佐藤"ハチ"恭彦&池長一美とのトリオを"静"とするならば、パララックスはアグレッシヴな仕掛けを随所に散りばめた"動"のトリオ。スリリングなプレイとギミックが織り成すテクスチュアに引き込まれる一枚。 (C)RS
JMD(2014/08/23)
横浜ジャズプロムナードでのグランプリを始め、ストックホルム・ジャズフェスティバルへの招聘やアメリカ最大のインターナショナル・ソングライティング・コンペティション(ISC)での3RDプレイス獲得など、世界でも注目を集め、いまや日本ジャズ・シーンきってのピアニスト/コンポーザーへと登り詰めた西山瞳。若手屈指のベーシスト坂崎拓也とインディゴ・ジャム・ユニットのドラマーとしても活躍する清水勇博による3者が6年の時をへて邂逅を果たしたピアノ・トリオ・ユニット「パララックス」が待望のセカンド・アルバムをリリース。佐藤"Aハチ"恭彦-池長一美とのトリオをアンサンブルを重視した「静」のトリオとするならば、このパララックスはアグレッシヴな仕掛けを随所に散りばめた「動」のトリオ、スリリングなプレイとギミックが織りなすテクスチュアに引き込まれる衝撃のサウンドを聴かせてくれる。西山瞳のオリジナルを中心に、希代のギタリスト馬場孝喜を迎えた3曲とパララックスならではの解釈で蘇るスタンダード・ナンバー"Girl from Ipanema"、"C Jam Blues"を加えた全10曲を収録した会心作!
発売・販売元 提供資料(2014/08/14)
ピアニスト西山瞳率いるトリオ=Parallax、6年の時を経て待望の2ndが登場! スウィングとは趣の異なるコンテンポラリーな要素を追究するこのトリオですが、至る所で駆使されるギミックは本作でも尚健在、さらに先鋭化、そして血肉化しています。特に変拍子を駆使した(1)におけるバンド全体の「動的」な演奏の突き抜け方は末恐ろしいほど。サウダージとは異なる彼女の憂いの在り方を、凛としたピアノが静かに語りかけてくれるジョビン(5)なんかも素晴らしいです。独自の発想と美意識という点で、西山瞳を超えるピアニストはいないんじゃないかなあ…なんて、僕は本気で思っている次第です。
intoxicate (C)平野望
タワーレコード(vol.112(2014年10月10日発行号)掲載)