史上第101回目のツール・ド・フランスは、イギリスのヨークシャー州から走り出す。1954年のオランダ開幕から60年目で、ちょうど20回目の外国スタート。英国からプロトンが3週間の旅に繰り出すのは、2007年ロンドングランデパールに次いで2度目の快挙だ!

3日間の英国めぐりを終えた後、一行はフランスへと上陸。2年連続でプロローグなし、開幕ステージはほぼ平坦、つまり2年連続でスプリンターに初日マイヨ・ジョーヌを身にまとう大チャンスが訪れる。翌第2ステージは「ミニ・リエージュ～バストーニュ～リエージュ」で、第5ステージはパリ～ルーベの石畳15.4kmが登場するから、名うてのクラシックハンターたちにも活躍の地は用意されている。

パリのマイヨ・ジョーヌへの戦いが本格化するのは、第8ステージから。ピレネー&アルプスに次ぐ第3の山塊として、今年はヴォージュ山塊での3日間が、ヒルクライマーたちの脚を大きく揺さぶる。気になるアルプスは少々軽めの2日間だが、2日とも山頂フィニッシュと侮れない。一方のピレネーは3日間で山頂フィニッシュは2回。またアルプスの最終峠が歴史の浅い2峠(第13ステージのシャムルースは史上2度目、第14ステージのリズールは初登場)なのに対して、ピレネーはツール登場40周年を祝うプラ・ダデ(第17ステージ)と、20年前から幾度もの激闘を受け入れてきたオタカム(第18ステージ)をぶつけてくる。

3週間、21日間のステージで、山岳ステージ6回(山頂フィニッシュ計5回)、平坦ステージ9回、休養日2回。そして・・・・・・タイムトライアルはたったの1回。パリ到着前夜の、起伏を織り交ぜた全長54kmだけだ。英国リーズから走り出した長旅は、フランスの首都パリで大フィナーレを迎える。最後の137.5kmは、完走した全ての選手にとって喜びの時。シャンパンでの乾杯や記念撮影など、例年通り、ステージ序盤は楽しげな雰囲気がプロトンを包み込むだろう。大会最後の山岳(4級)を軽く越えたら、大観衆の待つシャンゼリゼ大通りへ。フランス自慢の「世界で一番美しい大通り」は、例年通り全部で8周回。昨年の100回大会で初めて行われた「凱旋門ロータリー1周」は、今年も良き伝統として引き継がれる・・・

J SPORTSで生中継された名選手たちによる激闘、死闘の数々を網羅した全21ステージを完全凝縮し収録! 101年目にその名を刻むのは果たして誰なのか!? マイヨジョーヌを賭けた英雄たちの戦いを豪華スペシャル版で振り返る!