カナダを代表する女性ジャズ・ヴォーカリストの一人、モリ―・ジョンソンの6枚目となる最新作はビリー・ホリデイ・トリビュート作品。
「いろいろな人に「『モリ―はビリー・ホリデイみたいだよね。』とよく言われてきたのだけど、そのたびに『いえ、ビリーのおかげで私はいるのよ。』ビリー・ホリデイと同じく公民権運動世代の人々が、私たちを前進させてくれた。その世代の人たちが犠牲を払って、私たちの人権のために亡くなった。そんなこともあってこのアイディアはとても光栄だと思ったの。私は歴史が好きだし、昔を振り返りながら未来に進むことが大事だと思うわ。今回のビリー・プロジェクトでは、ミュージシャン、制作チーム共に”ビリー・ホリデイ基金”をきちんと起ち上げようと思っているの。」と本作について話す。
本作の収益金の一部は若い人々への援助に使用されます。というのはビリーはこども時代というのをほとんど過ごすことが出来なかったためだ。本作の収録曲は4日間で以下の素晴しい面々と録音。ほとんどが一発録りで行われたという快作。
(パーソネル) Robi Botos(p, backing vo) Terry Clarke(ds, backing vo) Mike Downes(b, tb, backing vo) John Johnson(sax, backing vo) Bryden Baired(flgh, backing vo) Bryden Baired(tp) Colleen Allen(as, cl, backing vo)
発売・販売元 提供資料(2014/07/30)
カナダを代表するジャズ・ヴォーカリストの6作目は、多大な影響を受けたというビリー・ホリデイのトリビュート盤。ビリーの得意とする親密かつ情感豊かなスタイルを彼女なりに解釈し、スモーキーな歌声で披露してみせている。ほとんど一発録りだという演奏は小粋で、肩の力が入ってないのも良い。ビッグバンド曲では活き活きと歌い、ピアノ・バラードでは深い味わいを残す、その表現力は見事なものだ。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.371(2014年9月25日発行号)掲載)