In the Kingdom of Dub

Nostalgia 77とPrince Fatty (Mr Bongo)のコラボレーション・アルバム。Prince FattyがNostalgia 77の過去の様々な楽曲をリワークしており、ダブ、ジャズ、レゲエといった豊かで力強いサウンドが詰まった作品となっている。Prince Fatty と Nostalgia 77が出会うとき、ダブとジャズの世界がぶつかりあう。それが今作『In The Kingdom Of Dub』だ。これは、音の探究者である2人の同志がタッグを組み、この2つのジャンルに横たわっている共通のルーツや反抗の精神といったものを照らすという試みである。Prince Fattyは、Hollie Cookや数えきれない程のポップやレゲエのレジェンドたちと仕事をしてきた孤高のプロデューサーであり、彼自身のサウンドシステム・プロジェクトも行っている。今回、ブルージーなジャズを操る天才Nostalgia 77のこれまでのキャリアに渡る様々なトラックをフルセットで新バージョンに仕上げている。その結果、深く力強さに満ちた作品が出来上がった。Prince FattyはNostalgia 77の過去10年に渡る様々なレパートリーにその魔法をかけ、Gilles Petersonや Cerys Matthews、The Guardianなどからも賞賛されている。アルバムにはスピリチュアルなアフロ・ジャズのインストルメント"Skeletons"や、1960年代のアイコンJulie TippettによるボーカルのクールなR&B風トラック"Rainclouds"、2014年ニュー・アルバム『A Journey Too Far』からのトラックや、2007年の作品『Everything Under The Sun』から、Nostalgia 77の定番曲である"Little Steps"と"Quiet Dawn"などが収録されている。これらのリワークは、今回のリリースのために作られたもので、ボーナス・トラックにはライヴ形態のNostalgia 77 Octetによる"Zombie Dance Parts 1 & 2"のダブを収録。これは、バンドの初のライヴ・レコーディング・セッションからで、未発表のものだ。「この作品は、ダブとジャズの世界は強力に相打つことができるということを示しているんだ」と、首謀者であるラムディンは生き生きと語っている。