ネオソウル・シンガー、ジェシー・ボーイキンス3世が、天才プロデューサー、マシーンドラムと共に4年の歳月をかけて完成させたエレクトロニック・ソウル・アルバム。最先端のマシーン・サウンドと官能的なファルセットが、聴き手の愛(LOVE)の器官(APPARATUS)を刺激する。 (C)RS
JMD(2014/08/21)
ディアンジェロ、ビラル以降のネオソウル・シーンを代表するシンガー、ジェシー・ボーイキンス 3 世が、ベース / ダブステップからジューク / フットワークまで作りこなす天才プロデューサー、マシーンドラムと共に 4 年の歳月をかけて遂に完成させたアルバム『Love Apparatus』。今年(2014年)の4月に配信限定でリリースされた同作が、世界に先駆け、日本で遂にCD 化リリース。先行シングルとして発表されるやいなや R&B /クラブの両シーンで大きな話題を集めた、ベース・ミュージックとネオソウルの異種交配ナンバー(2)"B4 The Night Is Thru"、冷え冷えとしたドラムスに、ジェシーの狂おしいほどセクシャルなファルセットやメロウなエレピ、ホーンが絡みつく官能的なスロウ・チューン(6)"Show Me Who You Are"、まるで美しい霧のような幻想的なサウンドを背景に壊れそうなほど繊細なファルセットで聴き手の耳朶を優しく愛撫する(14)"Heavenly Eyes"など、時に優しく、時に激しいマシーン・サウンドと、強烈なエロスを放つジェシーのヴォーカルが、あなたの愛(LOVE)の器官(APPARATUS)を刺激して止まない、極上のハイブリッド・ラヴ・ソウル・アルバム。
発売・販売元 提供資料(2014/07/28)
フル・アルバムとしては5年ぶりの2作目が完成。マシーンドラムにほとんどのプロデュースを任せたこともあってか、一2013年のメロー・Xとのコラボ作『Zulu Guru』に漂っていたような無国籍な幻想ムードこそ減退したものの、ベース・ミュージック経由の端正なトラックが主役のエレガンスを強調することに成功している。〈愛の器官〉との表題通りに、硬質なビートの骨格の上で艶かしいソウルネスをむわりと立ち昇らせた逸品だ。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.371(2014年9月25日発行号)掲載)