女性ヴォーカル&トランペット、Kuroのパワフルでキュートな歌声を軸に、ダブを土台にしつつシューゲイザー、ポストロック、様々なクラブ・ミュージックを融合させた5人組ダブロック・バンド、TAMTAMのファースト・アルバム。前作のファースト・ミニ・アルバムより表現の幅を広げ、ロック・サウンドに踏み込んだ作品。 (C)RS
JMD(2014/08/13)
女性ボーカル&トランペットの「Kuro」を中心とした5人編成のDub Band、それが「TAMTAM」。1st mini-ALではダブという多面性を幅広くみせていた。さらに、今作ではより表現の幅を広げロックサウンドに踏み込んだ1stアルバム。存在感のある歌声を軸に、レゲエを土台にしつつ雑多なビートを咀嚼したリディムセクションが太くうねるようにボトムを支え、バレアリックで時に空間的なギター、メロウなキーボードが彩りを添える21世紀型DUB BAND。
ビクター
発売・販売元 提供資料(2014/07/29)
ついに完成したメジャーからの初フル・アルバムは、これまでの集大成と言うべき充実の仕上がり。轟音ギターと強烈なダブ処理によるアトモスフェリックな音像、ステッパーズを軸としたダンサブルな攻めのリズムが、ダブステップ以降の流れとリンクしつつ、巧みなコード・ワークによって、歌モノとしての完成度も十分。歌詞のSF的な世界観とサウンドの相性も良く、壮大なスケールの“エデン”は本作のクライマックスだ。
bounce (C)金子厚武
タワーレコード(vol.371(2014年9月25日発行号)掲載)