今や現代における世界最高峰のFUNKグループのひとつに数えられるオーサカ=モノレールが、シーンに「喝!」をいれる原点回帰のザ・FUNKアルバム!リップタイド《潮流が衝突して生ずる荒波》を起すべく、立ち上がるFUNK侍8人集!
ヨーロッパを中心とした各国の音楽祭やクラブシーンを巡業して多忙を極める中、2014年春、中国、オーストラリア、ニュージーランドを廻るツアーの合間をぬって制作された通算8枚目となる本作。6曲のオリジナル曲に加えて、カバー曲にはジェイムズ・ブラウンの「THE DRUNK」、Cliff Nobles & Co.の「THE HORSE」といった大定番ナンバーを取り上げている。また、2012年に亡くなったマーヴァ・ホイットニーを弔うため、1968年の「BALL OF FIRE」のピアノ・バージョンを収録。共同プロデュースに、アメリカはヴァージニア州リッチモンドを拠点に構えるDJ PARIを迎えている。
発売・販売元 提供資料(2014/07/03)
ファンクという大海を20年以上泳ぎ続ける彼らが3年ぶりに起こす荒波(=Riptide)。〈68年~72年のファンクを蘇らせる〉という結成以来の求道的ポリシーはブレず、冒頭からジェイムズ・ブラウンの“The Drunk”(69年)を精密にカヴァーするファンク研究家ぶりが流石だ。オリジナル曲では、同胞Q.A.S.B.の歌姫Amy Aを迎え、モータウンと60年代ロックとダニー・ハサウェイを渾然一体とさせたような“LIBERTY”などで音楽的素養とバンドの地力を魅せつける。JBファミリーだった故マーヴァ・ホイットニーへの追悼カヴァーも、2006年に生前最後の作品をプロデュースした彼らだからこその説得力だ。世界ツアーで培ったタイトな演奏と中田亮の咆哮がボディーブロウのように沁み渡る最高のファンク盤。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.370(2014年8月25日発行号)掲載)