シティ・ポップス~和モノ・レア・グルーヴの文脈でも高く評価されてきた音楽プロデューサー冨田恵一によるソロ・プロジェクト、冨田ラボのアルバム作品が遂にアナログ化。『Joyous』は、2013年末にリリースされ即完売となった2枚の7インチ・タイトル曲「都会の夜 わたしの街」「この世は不思議」も含むアルバム本編全10曲を収録した2LPに加え、CD初回盤のボーナス・ディスクのみに収録された「いつもどこでも」の児玉奈央の歌唱バージョンなどを収録した7インチを付属した3枚組仕様。フュージョン・ロック、AOR、ディスコ・ファンク、ジャズ、モンドまで芳醇な音楽ボギャブラリーを、怪しくも洒脱な夜の空気でまとめ上げたアーバン・サウンドは、現代のジャパニーズ・ポップ・シーンを牽引するポップ・マエストロ、冨田の真骨頂。原 由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆうという豪華なボーカル陣にスポットが当たりますが、作詞に迎えた作家陣も、前述の7インチ2曲を手掛けた坂本慎太郎を筆頭に、「僕の足跡 - I follow the sun - 」の高橋幸宏、"on your surround"の中納良恵、「いつもどこでも」の堀込高樹と超一流のラインナップで、アルバムに彩り豊かなストーリーを加えています。
発売・販売元 提供資料(2014/06/25)
デビュー・アルバム『Shipbuilding』以降、曲ごとにヴォーカルを招くスタイルで続いた〈Ship〉シリーズは一段落。今回は、原由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆうをゲストに迎え、4人が交互に、また曲によっては全員で歌い上げるという趣向だ。巧みなソングライティングや緻密でありながら遊び心に満ちたアレンジなど、アダルト・オリエンテッドなポップセンスはますますマエストロの領域に。さらに今回は分厚いシンセ・サウンドや力強いリズム・セクションなど、ギラギラしたゴージャスさが印象的だ。また、高橋幸宏や中納良恵、坂本慎太郎などさまざまなアーティストが歌詞を提供。なかでも坂本のシュールな歌詞に4人の歌が乗る、ファンキーな“この世は不思議”が絶品!
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.360(2013年10月25日発行号)掲載)