今世紀最大のレッド・アラート、再び!世界中に鳴り響いたファースト・アルバムから早5年、遂にセカンド・アルバムが完成!
La Roux: フランス語の"赤毛"の意味をもつLa Roux=南ロンドン出身のエリー・ジャクソンとベン・ラングメイドの2人組のユニットとしてスタート。フランスのインディーズ・レーベルKitsuneから2008年12月にリリースされたデビューシングル"Quicksand"は批評家たちから称賛の嵐、BBC期待の新人を選ぶ<Sound Of 2009>では5位にランクイン。アルバム・リリース後、期待通りの活躍、評価を得る。今作はエリー・ジャクソン単独のプロジェクトとしの作品になると思われる。
本作: 2009年6月にリリースされたファースト・アルバムから何と5年振りにリリースされるセカンド・アルバム。
プロデュース: 前作にも参加しているIan SherwinとElly Jackson(La Rouxの本名)による共同プロデュース。
影響を与えたアーティスト: セカンド・アルバムに影響を与えたアーティストに1980年代のニュー・ウェイヴ・アーティスト=Tom Tom ClubとGrace Jonesの名前を挙げている。
過去実績: 意外と知られていないのが、ファースト・アルバムへの高い評価。本国イギリスではマーキュリー・プライズにノミネート、アメリカでは2011年第53回グラミー賞で最優秀エレクトロニック/ダンス・アルバム賞を獲得。
発売・販売元 提供資料(2014/06/13)
キツネの強力な後ろ盾と、煌びやかな楽曲で一躍時代の寵児となったラ・ルー。しかし成功の代償は大きく、シンガーのエレノアはプレッシャーに押し潰されて一時は活動休止を余儀なくされたとか。ミックスCD『Sidetracked』を挿み、前作から5年を経て到着したこの2作目は、復活作であると同時にエレノアのソロ体制になって初のアルバムでもある。さぞや強い意気込みで作ったのだろうと構えたが、歌声は非常にマイルドでリラックス・ムード満点。成熟した大人のシンセ・ポップへと転じている。元相方のベンが共作者として、前作に続きイアン・シャーウィンがプロデューサーとして関与し、デヴィッド・ボウイやユーリズミックスを彷彿とさせる80s的なセンスに、さらなる磨きがかかった印象だ。
bounce (C)青木正之
タワーレコード(vol.370(2014年8月25日発行号)掲載)