テッド・ニュージェントの7年ぶり(2014年時)となるソロ・アルバム。原点に帰ったかのような活きのいいハード・ロック・ナンバーを並べた本作は、テッドのシンガー、ギター・プレイヤー、コンポーザーのすべてにおいて圧倒的な存在感を放った作品。サミー・ヘイガー、旧友デレク・セント・ホルムズも参加するなど、力作が目白押しの1枚。 (C)RS
JMD(2014/06/07)
アメリカを代表するハード・ロッカー、テッド・ニュージェント。70年代に『キャット・スクラッチ・フィーヴァー』(1977年)やライヴ・アルバムの『ダブル・ライヴ・ゴンゾ!』(1978年)を大ヒットさせ、90年代にはダム・ヤンキースのメンバーとしても大成功を収めた彼が、約7年ぶりとなるソロ・アルバム『シャットアップ&ジャム!』をリリース。原点に帰ったかのような活きのいいハード・ロック・ナンバーを並べたこのアルバムは、テッドのシンガー、ギター・プレイヤー、コンポーザーのすべてにおいて圧倒的な存在感を放った作品だ。アップ・テンポのロックン・ロール・ナンバーのタイトル曲「シャットアップ&ジャム!」に始まり、サミー・ヘイガーとデュエットしたブルーズ・ロック・ナンバーの「シーズ・ゴーン」、70年代の全盛時にテッドのバンドのリード・シンガー兼ギターを務めていたデレク・セット・ホルムズが歌った「エヴリシング・マターズ」など、力作が目白押し。さらに、ドライヴ感のあるインストゥルメンタル・ナンバーの「スロットルダウン」、ライヴで大合唱になりそうな「ネヴァー・ストップ・ビリーヴィング」と、そのブルース・ヴァージョン、アコースティック・ヴァージョン(ボーナス・トラック)も収録するなど、興味深い試みもある。アルバムに参加しているメンバーは、アリス・クーパーやジョーリン・ターナーなどのバンドで活動していたグレッグ・スミス(b)、テキサスを拠点に活動しているジョナサン・カッツ(ds)、元ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズのメンバーで、エドガー・ウィンターやアリス・クーパーのツアー・メンバーを務めたことのあるジョニー"ビー"バーダンジェク(ds)、ドッケンのメンバーとしても知られる"ワイルド"ミック・ブラウン(ds)。ヴィンテージ機材を使った生々しいサウンドもアルバムの聴き所で、ミュージシャンとして活躍する以外にもハンターとしても知れる彼の野性の魂が炸裂した作品である。
発売・販売元 提供資料(2014/06/06)