2002年の結成よりブラック・メタルの可能性を押し拡げてきた先駆者、ウルヴズ・イン・ザ・スローン・ルームによる通算5作目(日本4作目)のアルバム。ブライアン・イーノから多大なるインスピレーションを受けたという本作は、前作で聴けた判別し易い表立ったメロディではなく、その背後に潜むアンビエント音にフォーカスを当てた作風。荘厳な音の壁のぶ厚さはサン O)))にも通じる。 (C)RS
JMD(2014/06/13)
2002年にウィーヴァー兄弟によって結成されたウルヴズ・イン・ザ・スローン・ロームは、ブラック・メタルの可能性を押し拡げてきた先駆者だ。コミューンでの共同生活及び電気/食料を含む生活必需物を可能な限り自給自足で行うライフ・スタイルと、アガロクに影響を受けたであろう自然への畏敬を音像化するスタイルは、ブラック・メタル・マナーに基づきつつも神秘的なサウンドで急激に注目を集め、これまで4作のスタジオ・アルバムをリリース。数多のUSブラック・メタル勢に於いて破格の成功を収める彼らが5作目(日本4作目)となる新作をリリース!本作は前作『セレッシャル・リニイジ』と対を成すアルバムと言われている。前作で聴けた判別し易い表立ったメロディではなく、その背後に潜むアンビエント音にフォーカスを当てた作風で、ウィーヴァー兄弟曰くブライアン・イーノから多大なるインスピレイションを受けたという。別角度からウルヴズ・イン・ザ・スローン・ルームが持つ劇的さに光を当て、荘厳な音の壁のブ厚さはサンO)))にも通じていく。強いて挙げるなら先頃のサンO)))&ウルヴァーによるアルバム『テレストリアルズ』に近く、シンクロニシティを感じさせる。プロデューサーにはここ数作同様、名手ランドール・ダン(サンO)))、MMoB、アクロン/ファミリー他)をプロデューサーに迎え、あくまでもアナログ機材にこだわった雰囲気と質感に仕上げている。特にアナログ・シンセに造詣の深いランドールのインプットは、ウルヴズ・イン・ザ・スローン・ルームの世界観構築に大きく貢献しているはずだ。日本盤のみ紙ジャケット仕様。
発売・販売元 提供資料(2014/06/06)