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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2014年05月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 白水社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784560083598 |
| ページ数 | 382 |
| 判型 | 四六 |
構成数 : 1枚
目次 : 1 パ・ド・ドゥのテーマ──バッハとフリードリヒ大王を結ぶもの
2 激しい気性をもたらしたもの
3 ホーエンツォレルン不動産
4 小さな見習い錬金術師
5 巨人兵、スパイ、鞭、そして「太っちょ」との生活
6 天才という刀の切れ味
7 処刑の証人
8 永遠に回転を続ける天体の音楽
9 醜い白鳥の子
10 数字の世界の芸術家
11 戦争と平和、そして機械仕掛けのアヒル
12 音楽が捧げられた夜
13 エピローグ──歴史の評価
用語解説/謝辞/訳者あとがき
索引/注と典拠/参考文献
バッハ晩年の傑作はどういう経緯で誕生したのか、そして作品に込められたメッセージとは?後期バロックと初期啓蒙主義という時代の衝突から生まれた名曲を、二人の人生をもとに読み解く。
芸術は、音楽は、いかにあるべきか
本書は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ晩年の傑作『音楽の捧げもの』についての解説であると同時に、後期バロックと初期啓蒙主義という、二つの時代が激突した事件の顛末であり、二組の父子関係の苦悩をめぐる物語である。
1747年5月7日、62歳のバッハは、プロイセン王フリードリヒ二世から無理難題な作曲を命じられる。バッハはこれを『音楽の捧げもの』という作品に結実させて応えた。この出来事は、父親から壮絶な虐待を受け続けた、時代の寵児である王が、時代遅れな「偉大な父」老バッハにしかけた、悪意ある「ジョーク」だった。しかも、王がバッハに与えた作曲のための「主題」はどう見てもプロの作曲家によるものであり、バッハの次男C・P・Eの作であるとシェーンベルクは見ている。
著者は、この激突にいたるまでの二人の人生を、この場面に至らせた人格や芸術観の形成に焦点を当てて語る。バッハのいままでの評伝であまり注目されてこなかった部分(たとえば、愛読書のどういうところにアンダーラインを引いていたか)に注目した結果浮かび上がってくるのは、時代を大きく先取りした芸術家としてのバッハ像である。ノンフィクションのスリルを兼ね備えた一冊。

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