UK出身の4人組バンド、クラクソンズの3年ぶり(2014年時)となるサード・アルバム。アップリフティングなダンスの要素とロック・サウンドを混ぜ合わせる圧倒的才能を有する、元LCDサウンド・システムのジェイムス・マーフィーとザ・ケミカル・ブラザーズのトム・ローランズをプロデューサーに迎えた作品。 (C)RS
JMD(2014/06/02)
2007年のデビュー・アルバム『近未来の神話』が世界ヒットとなり「ニュー・レイヴ」というジャンル/シーンを背負って一躍表舞台に出てきたUKが誇るダンス・ロックの鬼才、クラクソンズ。3年ぶり3作目となる今作はプロデュースに元LCDサウンド・システムのジェイムス・マーフィーとザ・ケミカル・ブラザーズのトム・ローランズを迎えた作品。アップリフティングなダンスの要素とロックサウンドを混ぜ合わせるその圧倒的才能が日本でも高い知名度を誇るこの両名のプロデューサーの才能と起こす化学反応によって新たなダンスロックの基軸が生まれることを期待せざるを得ない組み合わせだ。
発売・販売元 提供資料(2014/04/28)
2013年、ジェイムズ・ライトンが女優のキーラ・ナイトレイと結婚。その幸せムードが影響したのでは?と勘ぐりたくなる本作は、タイトルばかりか、サウンド面でもポップ指数を上げ、心なしかまろやかな印象を受ける。そうはいっても、裏方にはジェイムズ・マーフィーやケミカル・ブラザーズのトム・ローランズ、エロール・アルカンなど個性派を揃え、時代の潮流を手繰り寄せようとする貪欲でエッジーな姿勢はまだまだ衰え知らず。それはゴーゴン・シティと手合せした“There Is No Other Time”を筆頭にハウシーなアプローチをたびたび試みたり、スティーヴ・ダブとの共作曲“Show Me A Miracle”でベース・ミュージックを血肉化している点からも明白で、3年のブランクを感じさせない充実ぶりだ。
bounce (C)青木正之
タワーレコード(vol.369(2014年7月25日発行号)掲載)