マーク・リボー、ヘンリー・グリムス、チャド・テイラーのトリオによるヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴを収録。以前にアラン・トゥーサンのバックとして一度だけヴィレッジ・ヴァンガードに出演したことがあったが、この時が、リボーにとって自身がリーダーのグループとして初めて、老舗クラブのヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライヴだった。一方、ベテランのヘンリー・グリムスが初めてヴィレッジ・ヴァンガードに出演したのは、アルバート・アイラーのグループのメンバーとしてで、1966年12月18日のこと。この時の録音は『In Greenwich Village』として翌年にインパルスからリリースされた。本作には、そのアルバート・アイラーの2曲“The Wizard"“Bells"に、コルトレーンのアルバム『Sun Ship』に収録の2曲“Sun Ship"“Dearly Beloved"、そしてスタンダード2曲“Bells"“I'm Confessin' (That I Love You)"の6曲のライヴ・レコーディングを収録。
発売・販売元 提供資料(2014/05/13)
60年代にソニー・ロリンズやドン・チェリーらと活動し、1966年のアルバート・アイラーとの出演以来、シーン復帰後、40数年ぶりにニューヨークの老舗ジャズクラブ、ビレッジ・バンガードへの出演となったレジェンド、ヘンリー・グライムス(b)を率いてのマーク・リボウ・トリオでの2012年ライブ録音。35年間に渡る隠遁生活を経て、2003年にシーンに復活し、マイペースな活動を続けるヘンリー・グライムスの質実剛健なプレイに支えられ、スタンダードから後期コルトレーンのオリジナル曲まで、ベテランの凄みを聴かせつつ、変貌自在のギターを聴かせるマーク・リボウの迫力は格別。
intoxicate (C)稲田利之
タワーレコード(vol.110(2014年6月20日発行号)掲載)