レイ・ラモンターニュがプロデューサーにダン・オーバック(ブラック・キーズ)を迎え、ナッシュヴィル・レコーディングで臨んだ5作目の意欲作、『スーパーノヴァ』。2004年のデビュー・アルバム『Trouble』 以来、“ヴァン・モリソン、ボブ・シーガーの再来"と評され、ロック、フォーク、ブルースを味わい深い独自のブレンドを奏でることで人気を博し、前々作『Gossip in the Grain』(2008年)そして前作『God Willin' & the Creek Don't Rise』(2010年)はビルボードTop200において3位を獲得してきた。特に前作『God Willin' & the Creek Don't Rise』ではグラミー賞ベスト・コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞(現在はベスト・フォーク・アルバム賞に統合)を受賞、シングル「Beg Steal or Borrow」でソング・オブ・ジ・イヤーにノミネートされており(受賞はレディ・アンテベラム)、評価を確かなものにした。今に至るフォーク・ロック台頭の、まさにパイオニアの一人だ。2014年40歳を迎え、更に肩の力が抜けたロックを聴かせてくれる。今作のタイトル・トラックでもあるシングル「Supernova」は今年2月末に発表されるや否や1週間でSpotifyのバイラルチャート1位に躍り出た。時代が彼に追いついた!ともいえる、絶好のタイミングでの最新作リリース。世界のロック・ファンが注目するアルバムだ。
発売・販売元 提供資料(2014/05/20)
ダン・オーバックと共にナッシュヴィルで録音したこの新作は、従来の路線とは趣を変え、サイケ・ロックとアメリカーナが入り混じったカラッとダイナミックな仕上がりに。郷愁を煽るメロディー、エコーたっぷりのコーラス、60s西海岸風のバンド演奏は、ラヴやバッファロー・スプリングフィールドをインディー流儀で解釈したような感じか。こんなアルバムを作るなんて、まったく予想していなかった!
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.368(2014年6月25日発行号)掲載)