1980年スイス/ローザンヌ生まれの新世代ECMを代表する俊英ピアニスト、コリン・ヴァロンのトリオによる作品。ベースのパトリース・モレはそのままに、新ドラマー、ジュリアン・サルトリウスを迎えて心機一転制作された、2011年ECMデビュー作『Rruga』以来3年振りのアルバム。ヴァロンをはじめとするメンバー全員が高い作曲能力を持ち、オリジナル曲を中心に活動。多民族国家スイスらしく、東ヨーロッパ、バルカン半島そしてトルコに至る多種多様な音楽要素をブレンドしつつ、レディオヘッドにも影響を受けたという現代的なセンスで紡ぎだされたその繊細かつ鋭敏でメロディアスな世界は、非常に高い評価を受けている。マンフレート・アイヒャーのプロデュースの元、2013年4月にオスロにて録音された。
発売・販売元 提供資料(2014/03/04)
2014年もハイペースで新作をリリースしまくっている老舗レーベル、ECM。新世代の登用率も増々上昇中で、こちらのコリン・ヴァロンも次期ローテーションを担うべく注目されるピアニストのひとり。スイスを中心に活動する1980年生まれで、ECMでは3年ぶりの2作目となる。近年静かに注目の集まるティグラン・ハマシアンやヴァルダン・オヴセピアンらとも同世代のピアニスト。極上のヒーリング効果すら憶えるトリオのインタープレイや音と音の隙間の静寂に香り立つ極上のアロマ効果を味わいつつ、時代と呼応して進化してやまないE C M サウンドに浸ることのできる絶品トリオ作。
intoxicate (C)稲田利之
タワーレコード(vol.109(2014年4月20日発行号)掲載)