矢野顕子が5年半ぶり(2014年時)のスタジオ・アンサンブルによるアルバムを発売。YMOの全面バックアップで制作された1980年代までのサウンドの延長線上に拡がる、EDM・ボカロ世代をも唸らせる上質かつアバンギャルドに進化を遂げたエレクトロニック・ポップス・ワールド。未発表曲に加え、「電話線」「在広東少年」のセルフ・カヴァー他を収録。 (C)RS
JMD(2014/01/30)
「akiko」(2008年10月)以来実に5年半ぶり、待望のスタジオアンサンブルによるニューアルバムが遂に完成!レーベル移籍を経た1作目となる今作は、YMOが全面バックアップして制作された80年代までのサウンドの延長線上に拡がる、現代のEDM・ボカロ世代をも唸らせる上質かつアバンギャルドに進化を遂げたエレクトロニック・ポップス・ワールド。煌めく新曲群に加え、デビューアルバム『JAPANESE GIRL』から“電話線”、YMOワールド・ツアーの破天荒な演奏で海外人気も高い“在広東少年”のセルフ・カヴァー、吉田美奈子1976年の名盤『FLAPPER』に楽曲提供した“かたおもい”の自身初演、yanokamiバージョンから更に進化したグルーヴが唸る自身のアレンジによるオフコースのカヴァー“YES-YES-YES”を含む全11曲。砂原良徳、BOOM BOOM SATELLITES、sasakure.UK、AZUMA HITOMIら多様多才のアレンジャーを迎え、YMO以降80's,90's,00's,10's...テクノミュージックの進化と深化、矢野顕子の真価に触れる大作。質実剛健・豪華絢爛、ジャパニーズ・テクノの金字塔ここに立つ!
ビクター
発売・販売元 提供資料(2014/01/27)
YMOが支えた初期作やrei harakamiとのyanokamiとしての活動などを通じて断続的に電子音へアプローチしてきた矢野顕子だが、5年半ぶりのスタジオ盤はそうしたテクノ・ポップ路線の集大成的な作品に。多彩なトラックメイカーを迎え、セルフ・カヴァーも交えながらエレクトロニックなポップスを展開している。sasakure.UKらしい流麗なシンセが舞う“電話線”や、YMOのライヴ版に近い80sなサウンドを砂原良徳が構築した“在広東少年”、マーク・リーボウと電化ジャズばりのセッションを繰り広げる“愛の耐久テスト”……と、スタイルは実にさまざま。だがいずれの楽曲でも、彼女の摩訶不思議なソングライティングと電子音とが織り成すファンタスティックなトリップ感を味わうことができる。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.365(2014年3月25日発行号)掲載)