ライスター最初の記念碑的なモーツァルト録音。クーベリック&BPOのサポートが光る!
録音当時ライスターは30歳。22歳でベルリン・フィルに入団して以来、中核奏者のひとりとして大活躍をしている重要な時期の録音です。この後カラヤンとEMIレーベルに再録音を行い、栄華を極めた王道の演奏を披露しておりますが、このクーベリックが伴奏したDG盤の価値は全く失われていないばかりか、ライスターのルーツとなる重要なモーツァルト録音です。未だに多くの魅力に満ちた名盤として多くの方々に支持されています。驚くべきは、その後の数度にわたる再録音と比較しても、音楽的にも技術的な観点からも既に完成されている演奏だということでしょうか。
カラヤンとクーベリック、そしてレーベルによる音の差はあるとは言え、両方共に魅力溢れる演奏に違いはありません。カップリングのウェーバーはライスターの特色を生かした演奏であり、彫りの深いドイツの音色がそのまま表現されています。今回の復刻ではLP初出時のオリジナル・カップリングで再発いたします。華麗なジャケもそのまま再現した上で、マスター・テープから入念にCD化(ハイビット・ハイサンプリングでCDマスターを制作)を行いました。

タワーレコード （2014/02/20）