各方面から絶賛された前作『超越的漫画』から僅か4ヶ月というスパンでリリースされる曽我部恵一のアルバム。全23曲・トータルタイム67分という圧倒的なボリュームでお送りする超大作です。バンド、弾き語り、アカペラ、ラップにポエトリー、更には実験的なアプローチなど、かつてないほど幅広いスタイルで「歌うこととはなにか?」「表現することととはなにか?」に向き合った渾身の作品となりました。優しさや希望だけではなく、孤独や諦念、不確かささえも、心のありのままを真っ直ぐに「歌」へと託します。自らを表現すること、その輝きに満ちあふれた美しいアルバムの完成です。2013年末突如発表され、大反響をもたらしたエレクトリックファンク「汚染水」、大滝詠一氏に捧げられた「それはぼくぢゃないよ」。アナログ盤のみでリリースされ、即完したこの2曲も収録。初回限定盤はアーティスト小田島等による3Dジャケットに3Dメガネ付き。ノスタルジックかつ超未来的なサイケデリックなアートワークに包まれます。
発売・販売元 提供資料(2014/02/14)
4か月前に『超越的漫画』という素晴らしいアルバムを出したばかりの曽我部から、早くも新作が届けられた。全23曲、伴奏なしの独唱からアヴァンギャルドな編集が施されたインストまでもが無造作に並んだ構成に何度も胸を揺さぶられる。そんななか、タイトル・トラックの〈歌おうと思ったことが歌なのだから〉というラインが耳に飛び込んできたとき、まさにこれこそが彼の最新モードを端的に表した一行だと感じた。
bounce (C)渡辺裕也
タワーレコード(vol.365(2014年3月25日発行号)掲載)