前作『Prisoner of Conscious』より更にパーソナルなコンセプトで仕立てたという、6枚目のソロアルバムとなる本作は、ゲストにRaekwon、Big K.R.I.T.、Black Thought (The Roots)、Rah Digga ら大御所/ベテラン勢をはじめ、グラミー受賞のギタリスト Gary Clark Jr.、N.Y.のネオソウル・シンガー Abby Dobson、フィリーからは盟友 Res、地元ブルックリンの若手でPro Era との共演でも脚光を浴びるUnderAchievers、スーパースター Pharrell や2 Chainz らとも堂々仕事をこなすデジタル世代の新鋭シンガー/プロデューサー Mike Posner 等々、バラエティ豊かな面々が揃う。一方のプロデューサー陣は、Stones Throw 発のOh No、現在進行形ブームバップ伝道師 Statik Selektah、Justus League をはじめ9th Wonder 周辺で活躍するKhrysis、そしてかつての同志 J Dilla まで実に多彩な才能達が集結。
発売・販売元 提供資料(2014/01/20)
ブルックリンをレペゼンする希代のリリシストが、前作『Prisoner Of Conscious』から1年足らずでニュー・アルバムをリリース。前作はケンドリック・ラマーやミゲル、セウ・ジョルジらを迎えた派手な内容だったのに対し、今回は90年代マナーで揃えたゲスト/制作陣にヘッドバンギンさせられる。ジャスタス・リーグのクライシスによるドラマティックなオープニングから、続けざまにゲイリー・クラークJrがギターを掻き鳴らし、レイクォンとのマイクリレー……と序盤から熱すぎ。さらにはネクスト・プレミアことスタティック・セレクターとブーンバップをかまし、馴染みのオー・ノーを迎えた曲にはブラック・ソートを招き、ラストは故J・ディラとかできすぎでしょ! レジェンドの見せる本気が熱すぎる傑作です。
bounce (C)金雄大
タワーレコード(vol.364(2014年2月25日発行号)掲載)