売れっ子プロデューサー デンジャー・マウスと、押しも押されぬ米インディー・ロック界のトップ・ランナー ザ・シンズのジェイムス・マーサーによるプロジェクト“ブロークン・ベルズ”が2010年の前作から4年ぶりにリリースする2ndアルバム。個々の活動における高い評価はさることながら互いにマルチ・インストゥルメンタリストの側面を持つアーティストなだけに、アルバムの完成度は非常に高い。ファースト・シングル「Holding On For Life」が11月に発表されるとSpotifyで最もシェアされた曲となるなど、今作への期待は高い。前作は全米7位。今作でも上位ランクインが見込まれ、ロックからクラブまで網羅できる洗練されたサウンドに注目が集まっている。
発売・販売元 提供資料(2013/12/11)
『Broken Bells』から4年、ジェイムズ・マーサー(シンズ)とデンジャー・マウスによるユニットが2作目を届けてくれた。てっきり期間限定の活動だと思い込んでいただけに、これは嬉しい誤算だ。基本的には前作の延長線上にある、シンズ本隊の音世界にも似たオーソドックスな歌モノを披露しているが、サイケデリックかつメロウなディスコ要素もところどころで顔を出し、ナールズ・バークレーがインディー・アメリカーナに寄った……みたいな、とても風変りな仕上がりに。モリコーネ作品を引き合いに出したくなるほど繊細なメロディーを、緩やかなビートとレトロなシンセ音でコーティング。踊りに踊った後の心地良い脱力感をサウンドで表現した、2人の天才による唯一無二のダンス・ロック盤!
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.365(2014年3月25日発行号)掲載)