ボブ・ディランも認めた、世界中の音楽家による面白トリビュート・アルバム。この不思議なディラン・ワールドへようこそ!一番のポイントは、それぞれのミュージシャンが自分達の言葉(言語)でディランの歌詞を歌い、そしてサウンド面でも彼ら自身の音楽のリズムやメロディーにあてはめてしまったという、ある意味とんでもない企画盤。でも、そこが面白いんです!このアルバムに収録されているのは、どれもがこの企画のための新録音。キューバのエリアデス・オチョアからアーネム・ランド/オーストラリアのアボリジニーのミュージシャンまで、ディランの曲を彼ら流に解釈して演奏しています。ちょっと聴いただけでは原曲がわからないものも。そして聴き終わってしばらくすると、ジワーっとディラン臭が漂ってきます。それは有名曲[1]のカヴァーを聴けば納得していただけるはず。スペイン語でなおかつソンのリズムに置き換えられるとこうなるのか!と驚くのではないでしょうか。[4]のビルマの伝統楽器による美しいカヴァー・ヴァージョンなどもありますが、[7]のディヴァーナのカッワーリーによるカヴァーは悶絶ものです!また[8]ではディランがアルバム『欲望』で披露した東欧~ジプシー・サウンドへのロマからのアンサー・ソングともいえるヴァージョンが聴けます。ロマ関係はお馴染みのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスやコチャニ・オーケスターも参加しているのも見逃せません。
メタカンパニー
発売・販売元 提供資料(2013/11/21)
ボブ・ディランの楽曲を世界中のミュージシャンがカヴァーしたユニークなトリビュート・アルバム。キューバのエリアデス・オチョアを筆頭に、インド、ブータン、オーストラリアなどワールド・ミュージックの名手たちが、ディランの音楽を自分達の言語と独自のリズムやメロディにあてはめて演奏。不思議なディラン・ワールドが堪能できる。 (C)RS
JMD(2013/11/13)
世界各地のミュージシャンが、ボブ・ディランの楽曲をそれぞれ独自の解釈によってカヴァーしたという一風変わったトリビュート盤だ。インドやミャンマー、ブータンなどアジアから、エジプトやアルジェリアといったアフリカ、ハンガリーにマケドニアといった東欧のジプシー楽団、そしてオーストラリアのアボリジニまで、歌詞もサウンドも装いをガラリと変えた楽曲の数々がいちいちおもしろい!
bounce (C)ダイサク・ジョビン
タワーレコード(vol.364(2014年2月25日発行号)掲載)
ボブ・ディランの楽曲を世界中の非英語圏の国の伝統音楽の演奏家達がカバーするという企画アルバム。《見張塔からずっと》や《ミスター・タンブリンマン》、《風に吹かれて》など聴き慣れたディランの名曲を、それぞれの国独自の言語とリズム、メロディーをもって歌われおり、一聴しただけでは原曲が何か解らないながらも、じっくり耳を傾けるとじんわりとディランな感じも味わえる不思議でユニークな魅力に満ちた一枚。
intoxicate (C)山本康貴
タワーレコード(vol.107(2013年12月10日発行号)掲載)