異能のギタリスト、笹久保伸が12歳までケチュア語しか話さないアヤクーチョの小さな村ビルカス・ワマンに出身のイルマ・オスノと共演して創り上げた彼の17枚目となるアルバム。 (C)RS
JMD(2013/12/11)
2012年、久保田麻琴の録音~ミキシング~マスタリングによって国内制作されたアルバム『翼の種子』によって、多くの人から注目を集めることになった異能のギタリスト、笹久保伸。彼の音楽的ルーツの一つであるペルーでは、当地の最大のレーベルからその時点ですでに13枚のアルバムが発売され、若き才能(現在30歳)として広く認められています。このフォルクローレの活動と並行して、笹久保は現代音楽の活動も積極的に推し進め、現在ではさらに発展して“秩父前衛派”というアート運動も主宰し、さらなる表現手段を積極的に手繰り寄せています。本作は、そんな笹久保がほぼ初めてアルバム一枚を他のアーティストと共演して創り上げた彼の17枚目(完全自主限定で最近2数枚のアルバムを発表している)となるアルバムです。共演者であるイルマ・オスノは、12歳までケチュア語しか話さないアヤクーチョの小さな村ビルカス・ワマンに生まれ、羊飼いをしながらその土地の文化、音楽を自然に覚えたといいます。このアルバムで、Irma Osnoはアンデスで歌われる歌をそのまま歌い、笹久保伸はアンデス・ギターを学んだその経験を生かした上で、表面的な意味での“アンデス・ギター奏法”にとらわれることなく、それまでの彼のギター奏法とは違った方法論で自由に弾いています。「根」の要素が強烈に現れたアルバムでありながら、外に開かれた作品と言うことができます。笹久保の自由なギター、イルマ・オスノのプリミティヴな中に宿る生命力豊かな歌~ヴォイス・パフォーマンス、その二つがぶつかり合いそして共鳴したサウンドは、トラッドであり、アヴァンギャルドであり、アンビエントであり…と、ジャンルを軽々と飛び越えてしまう力が宿っています。ジャケットのイラストは、故粟津潔の作品。紙ジャケ。
発売・販売元 提供資料(2013/11/01)