スウェーデンのCaprice Recordsより、ドン・チェリーの秘蔵初出音源が発掘!オーネット・コールマンやアルバート・アイラーらと共にフリー・ジャズ黎明期を支えてきたアメリカのトランペッター、ドン・チェリー。1965年から1985年までスウェーデンに滞在し、インドや西アフリカなど、世界の音楽を取り入れた〈オーガニック・ミュージック〉、〈スピリチュアル・ジャズ〉などと呼ばれる独自の音楽を作っていった。本作は、1968年、ABF(労働者教育協会)のホール、そして1971年にストックホルム近代美術館(the Museum of Modern Art)のドームでのライヴ音源を収録。トルコのトランペッター、マフィー・ファライ(Maffy Falay)を加え、トルコの旋律、トルコのリズムを組み込んだエスニック・ジャズが特徴(もちろん、トルコ以外の要素も盛り沢山)。国境も音楽の壁も乗り越え、自由と驚きの詰まったドン・チェリーの音楽が、45年の封印を破りついに世に現れる。
発売・販売元 提供資料(2013/10/22)
幻の名作『オーガニック・ミュージック・ソサエティ』に続くドン・チェリー再訪の旅、その舞台は再び1968年と1971年のストックホルムへ。彼流儀である「世界中ごった煮」が催す美しきグラデーションはこれぞまさしく「ワールドミュージック」と呼ぶべき壮大さと妖しさを兼ね備え、(3)パーカッション乱れ打ちの中で響くトランペットの冴えも嗚呼美しきかな。大音量で聴けば否応無くトリップしてしまう祝祭音楽!
intoxicate (C)平野望
タワーレコード(vol.107(2013年12月10日発行号)掲載)