「ウルトラ・ベスト1200」第二弾2014版。本作は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが2003年に発表したベスト・アルバム。初期ヒット曲「ハイヤー・グラウンド」からビッグ・ヒット「バイ・ザ・ウェイ」まで、1984年のデビューから、20年間のキャリアを総括する一枚。 (C)RS
JMD(2013/10/19)
彼らがチ○コにソックスを付けたのみの全裸で、妙にパンキッシュなファンクを演っている様を目撃したのは約20年前。まさかこうなるとは……。まさに〈成長〉と呼ぶにふさわしい、92年リリースの『What Hits?』に続く2作目のベスト・アルバムである。収録曲はワーナー移籍後の楽曲を中心に、キャピトル時代のヒット曲である“Higher Ground”、名作『Blood Sugar Sex Magik』収録の“Give It Away”“Under The Bridge”から2002年の“By The Way”までを網羅。この、バンドの歴史を一望できる内容を前に、七転八倒のバンド・ストーリーを持ち出すのはもはや無意味。ここにあるのは、メンバー同士の深い関係を前提とした音楽、しなやかでタイトなバンド・サウンドと、表裏一体のナイーヴさが詰め込まれた珠玉の名曲群である。それで十分。が、なんと! 今後のバンドを照らす新曲が2曲も収録!
bounce (C)木村優宏
タワーレコード(2003年12月号掲載 (P100))