ヒューストンきってのヤリ手ヒップホップ・アーティスト、コリー・モーのファースト・フル・アルバム。お馴染みトリルなサウス・マナーのトラックから、時にジャジーに、時にソウルフルに、既存の南部系ファン・ベースのみならず、全方位のヒップホップ/R&B・ラヴァーに向けた実に懐の深い作品に仕上がった。 (C)RS
JMD(2014/01/16)
サウスの王者UGKの故ピンプ・Cとの出会い、そして彼とのセッションを契機に'90年代後半から本格的にキャリアをスタート。リリシストとしてだけでなくプロデュース/エンジニアリングの腕を磨きながら、御大バン・Bや同郷のZ・ローをはじめ、リック・ロス、リル・ウェイン、トゥー・ショート、ひいてはスタティック・セレクターやドレイク、エリカ・バドゥなど、古今東西の重要アーティスト達と仕事をこなし、UGKのビッグヒット・アルバム『Underground Kingz』でも随所にその名がクレジットされる、ヒューストンきってのヤリ手ヒップホップ・アーティスト、コリー・モーが初となるフルレングスのスタジオ・アルバムを発表。先輩格たるバン・Bは勿論、幾度とコラボした盟友であるタリブ・クウェリ、ビッグ・クリット、スヌープ・ライオン、カミリオネア、デヴィン・ザ・デュード、ダズ・ディリンジャーなどなど超強力ラッパー勢、R&Bサイドからはラヒーム・デヴォーンとマイア、更にナインス・ワンダーやビートニク&K・サラームによるトラック提供など、参加陣営も激アツ。お馴染みトリルなサウス・マナーのトラックから、時にジャジーに、時にソウルフルに、既存の南部系ファン・ベースのみならず、全方位のヒップホップ/R&B・ラバーに向けた実に懐の深い作品に仕上がった。(※ヒューストンのスクリュー職人、OG・ロン・Cによるチョップト&スクリュード・バージョンのDJミックスを付属した2枚組仕様でのリリース。更に国内盤仕様のみボーナストラックのダウンロード特典付き。)
発売・販売元 提供資料(2013/09/12)
もともとラッパーとして活動を開始し、UGKとの出会いを契機にテキサス産品のプロデューサー/エンジニアとして引く手数多になった名裏方が、タリブ・クウェリのレーベルからアルバムを発表。自主盤『I.E. InconspicuouslyEvident』(2002年)を皮切りにストリート盤やミックステープは定期的に出していたが、今回が正式な初作にあたるようだ。タリブやラヒーム・デヴォーン、ビッグ・クリット、デヴィン、マイアら縁のある大物たちとも要所で絡みつつ、基本は自身のマイクとサンプリング・ビートによって、先人と共に煮込んできたグッド・ヴァイブを表出してみせる。バンBを迎えた“Chose Me”はもちろん、モロにUGK作法の“Ride With Me”などに故ピンプCへの愛と憧れも滲ませたソウルフルな佳作。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.360(2013年10月25日発行号)掲載)