ザ・フューチャー

★"いまの世代"を代表する女性アーティスト、ミランダ・ジュライの素晴らしき映像世界。
映画が始まったとたん引き込まれる、ファンタジックかつキュートな世界観。アーティストとしても高い評価を受け、世界中の若い女性の間で圧倒的な支持をうけるミランダ・ジュライが監督・脚本・主演をつとめ作り上げた本作を、人々は"ジュライの魔法がかかった奇跡の作品"と評する。絵本的な空想的世界観や率直なセックス描写、そして時折おとずれるドタバタ喜劇と悲劇に近いまでのセンチメンタルな要素。これらを融合させるジュライに手腕に、世界が注目した映画である。

★付き合って4年目、35歳になるカップルのソフィーとジェイソンに訪れた、小さな危機―。誰もが人生の中で経験する恋愛問題をテーマに描いた、全ての女性に贈るラブファンタジー。
満たされ幸せな生活を送っているはずなのに、何かが違うのではとふと我に返り、それで頭がいっぱいになる…そんな、人生を重ねていくうえで、悩ましくもあり誰もがぶつかる問題に、自分たちなりの誠意で向き合ってみようと決意したカップルの船出から、ストーリーは始まる。居心地のよさが時として不安になる全ての女性が経験する恋愛問題を、ミランダ・ジュライがリアリティから目を逸らさないまま、魅惑的な恋愛ファンタジーに作り上げた。

★ミランダ・ジュライの才能に感嘆するコメント多数!
「2005年の驚異的なデビュー作『君とボクの虹色の世界』と同様に、ジュライはまたしても柔らかく流れるような映画的宇宙を創り出した。」
リサ・シュワルツバウム(エンターテイメント・ウィークリー紙)

「ミランダ・ジュライの世界では魔法が起こる」
ロジャー・エバート(シカゴ・サンタイムス紙)

「『ザ・フューチャー』は多くの疑問を観客に投げかけてくるが、全てに答えが用意されているわけではないから、見終ると心地よい戸惑いを覚えるだろう。そう、私はこの作品の魅力から逃れられない。あなたもきっとそうなるはずだ」
タイ・バー(ボストン・グローブ紙)

「今、この世界で『自分』として生きることはこんなにもたいへんなこと。この奇妙な映画と、奇妙な登場人物たちは、その重さを深く分かち合ってくれる」
角田光代(作家)

「彼女は映画のどこにでもいる。そして、そこに描かれたエピソードはとても個人的な感じがするものでありながら、普遍的な、一つのカップルが成長していく物語でもある。つくづく、この映画を観ることは希有な体験だと実感する」
林央子(編集者・著述業)

「おぼろげな将来(future)から人生を逆算することの不可能性を通して、人間が時間の生き物であることが浮かび上がる。それにしてもミランダの細いこと! 彼女は時間を食べて生きている?」
塚本由晴(アトリエ・ワン、建築家)

「登場人物の切ない心の動きが、何気ない日常のしぐさや言葉で表現される、緊張感のある映像でした。見るたびに新たな気づきがあるようで気になります」
貝島桃代(アトリエ・ワン、建築家)

原題 THE FUTURE

2013年1月19日日本公開(パンドラ配給)