プロデューサー/音楽家、中田ヤスタカのメイン・ユニット、CAPSULEの約1年半ぶり(2013年時)となる移籍第1弾、通算14枚目のオリジナル・アルバム。アーティスト・ロゴを"capsule"から"CAPSULE"へとリニューアルし、心機一転した彼らの新たな展開に触れることのできる1枚。 (C)RS
JMD(2013/09/14)
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅなどのプロデュースをはじめ、「LIAR GAME」シリーズのサウンドトラックや映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」、全米NO.1 映画『クロニクル』(日本未公開)の挿入楽曲を手がけるなど、名実共に日本でもトップクラスのプロデューサー・音楽家として日本の音楽シーンに君臨する中田ヤスタカ。そんな彼が最も主唱したい音楽を創作する場となるメイン・ユニットCAPSULEが、WARNERMUSIC JAPAN/unBORDE レーベルへの移籍を発表したのも記憶に新しい中、前作『STEREO WORXXX』以来、約1年半年振りとなる移籍第1弾アルバム『CAPS LOCK』をリリース。初回限定盤はアルバム収録曲のextended mixを収録したボーナスディスク付き。
ワーナー
発売・販売元 提供資料(2013/08/30)
PCのCAPS LOCKキーを押して、小文字のcapsuleから大文字のCAPSULEへ。表記変更と共に訪れた、中田ヤスタカの作風の劇的な変化。それは、Per fume『LEVEL3』に象徴される音圧が重視されたプロダクションから、サウンドのポップ・アートとでも言うべきカラフルな音のレイヤーで聴く者を惹き付ける、空間を活かしたスタイルへのシフト・チェンジを意味する。“SHIFT”のようなアップテンポのダンス・トラックもここには含まれているが、本作ではこしじまとしこのヴォーカルを含むCAPSULEの構成要素を解体。楽曲のテンポを落としたことで生まれる空白にメロディックなパーツやドローン、抽象的な音をパズルのように配置することで、聴いて見て楽しい立体絵画を鮮やかに描き出している。
bounce (C)小野田雄
タワーレコード(vol.360(2013年10月25日発行号)掲載)