吹奏楽オリジナル曲の水準を飛躍的に押し上げたチェコの至宝的名作、揃い踏み。
チェコ吹奏楽界を担う名指揮者を迎えての決定盤。
これら6曲を抜きに吹奏楽オリジナル曲のレパートリーを語ることはできない極め付きの作品たちは、全てチェコ出身の作曲家の手になるもの。フチークとドヴォルザーク、フサとスメタナ、ネリベルとヤナーチェク、というクラシックの大作曲家とのそれぞれの関連性を指摘することもでき、チェコの豊かな伝統の継承と同時に音楽的斬新さにも改めて気付かされます。序曲でチェコの風景やダンスを楽しんだ後、20世紀の最重要吹奏楽作品とされる「プラハ1968・・・」の深い世界に転じ、後半では、熱狂的愛好者の多いネリベルのハイテンションな傑作群をたっぷりと堪能できます。プラハ・キャッスル・ガード・アンド・ポリス・ウインドオーケストラの常任指揮者兼音楽監督を務めるチェコ吹奏楽界の重鎮、ブラフネクが、東京佼成ウインドオーケストラの高い機能と繊細な表現力を得て、決定的名演を引き出しました。
<ヴァーツラフ・ブラフネク大佐>
1971年、チェコのオロモウツ生まれ。
プラハ芸術アカデミーでクラリネットを学ぶ。卒業後、再び同アカデミーの指揮科に入学、ラドミル・エリシュカ、レオシュ・スワロフスキー等に師事する。2010年には同アカデミーの楽理科ドクターコースを修了。また、プラハで行われたイルジー・ビエロフラーヴェクの指揮クラス、アメリカのアプレトンの大学で開催されたクレイグ・キルヒホーフの指揮クラスにも参加した。チェコ国内では、プラハ交響楽団、ピルゼン・フィルハーモニー、パルドヴィツェ室内管弦楽団、ボフスラフ・マルチヌー交響楽団、フラーデツ・クラーロベー交響楽団、プラハ国立歌劇場、等を指揮。国外ではシカゴのノーザン・イリノイ大学交響楽団、吹奏楽ではイリノイ州デカルブと、アイオワ州ダビュークで指揮をした。1999年よりプラハ・キャッスル・ガード・アンド・ポリス・ウインドオーケストラ(プラハ城警備隊&チェコ警察音楽隊)の正指揮者、2009年より常任指揮者、及び音楽監督を務めている。2013年4月27日に行われたラドミル・エリュシカ指揮、東京佼成ウインドオーケストラの定期演奏会の実現に尽力し、ドヴォルザーク/スルカ編曲の「謝肉祭」と「交響曲第9番《新世界より》の楽譜の校訂も行った。
発売・販売元 提供資料(2013/09/02)
吹奏楽オリジナル曲の名曲を集めたアルバム。東京佼成ウインドオーケストラと、チェコ吹奏楽界を代表する指揮者ヴァーツラフ・ブラフネクによる演奏で、2013年3月17日・18日に武蔵野音楽大学バッハザールで録音。チェコの豊かな伝統の継承と同時に、音楽的斬新さにも改めて気付かされる一枚。 (C)RS
JMD(2013/08/29)