トム・ヨーク、ビョークが大絶賛! 中東シリアのスーパースター、オマー・スリマンがフォー・テットことキエラン・ヘブデンがプロデュースを手掛け、NYブルックリンで制作された正式デビュー・アルバムをリリース! 「ダブケ」と呼ばれ中東では結婚式やパーティーでお馴染みの民族舞踏をダンス・ミュージックにまで昇華させた最初の国際スター、オマー・スリマン。66年にシリアで生まれ、子供のころはイラクやトルコ音楽に影響を受けたという。94年のデビュー後は中東を中心に活動を続け、ライヴ盤やコンピレーション盤を複数リリース。09年、全米を含む中東以外でのツアーを敢行。オマーの噂を聞きつけたビョークが「オマーはシリアン・テクノよ」と大絶賛し、自身の最新作『バイオフィリア』のリミックス・シリーズにも起用し話題をさらった。トム・ヨークは本作のプレス発表に合わせ、YouTubeリンクとともに「Dope! オマー・スリマンとフォー・テット」とツイート。レディオヘッドの公式サイトでも愛聴曲として紹介した。長年のコラボレーター、ラザン・サイードとのジャム・セッションで音楽制作やライヴを行うという独自のスタイルにも注目!
発売・販売元 提供資料(2013/08/19)
中東の伝統民族舞踏音楽ダブケをエグ味たっぷりに演奏するスタイルで、数年前から好き者リスナーに熱烈に愛されてきたシリアのミュージシャン、オマール・スレイマンが、絵に描いたような経緯を経て実現した正式な世界デビュー作。歪にエレクトリック化したダブケ・サウンドといえる最大の持ち味はそのままに、昨今のポップ・マナーに則りリファインされた本作は、プロデュースを務めたフォー・テットの手腕も光る充実作。
intoxicate (C)山本康貴
タワーレコード(vol.107(2013年12月10日発行号)掲載)
世界各地の知られざる音楽を発掘するアラン・ビショップ主宰のサブライム・フリークェンシーズに見い出され、ビョークの後押しも手伝ってその名を知らしめたシリアのスーパースター。初のスタジオ・アルバムは何とフォー・テットのプロデュースだ! どう煮込んでも同じ味になっちゃいそうなスパイス──強烈な香りを放つダブケ(中東の伝統的な足踏みダンス音楽)──を、暴走しすぎないように程良くまとめた指揮官の手腕がお見事! 奔放なピッチ・ベンド操作で上に下にと駆け抜けるキーボードのアラビックな音色は、聴き手の前に砂埃と蜃気楼を浮かび上がらせ、そのまま猥雑なサイケデリアへと誘う。〈彼女はどこへ?〉と歌った表題曲をはじめ、ド派手な曲調とは裏腹な悲恋の歌も身に沁みるわ~!
bounce (C)佐藤大作
タワーレコード(vol.360(2013年10月25日発行号)掲載)